こんな疑問にお答えします
本記事の内容
- 仕事で人が成長する時【大事な9つの行動】とは
- 若い時は仕事に失敗してもいいのか?
- 失敗してしまった時に必要なこととは?
本記事の執筆者
この記事は、IT業界で20年の経験を持つ僕が、20代の頃の自分に伝えたいことをまとめたものです。
20代の頃にこれらを知っていたら、僕の成長は違っていたでしょう。
読んだ後、学んだことを実践するかどうかで、人の成長は変わります。
心理学者のヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」によれば、人間は新しい情報を聞いても、約20分後には約40%のことを忘れ、1日経つと約75%をは忘れてしまうそうです。
》Webマーケティングを独学で学ぶコツ【現役Webマーケターも実践】
-
Webマーケティングを独学で学ぶコツ【現役Webマーケターも実践】
そのため、忘れないうちに以下の2点を実行しましょう。
- ブックマークしていつでも読めるようにする
- 9つの行動から1つを選び、すぐに始める
これらはすぐにできることです。
この記事は、以下の方々に特に読んでほしい内容です。
- 成長が止まっている社会人
- 20代の社会人の方
- 次の4月に社会人になる予定の方
今から行動を少しずつ変えれば、3ヶ月後には成長を感じられるでしょう。
「塵も積もれば山となる」ではないですが、大きな目標ではなく、小さな行動の変化から始めてみましょう。
目 次
仕事で人が成長する時
仕事を通じて「成長した」と実感した時はどんな時かを解説していきます。
僕が「成長した」と実感した時は、以下の9つの時です。
- 心底苦労した時に成長
- 「この人に追いつき、追い越したい」という目標となる人がいる時
- インプットとアウトプットが高速で回っている時
- 自分が誰かに物事を教える立場になった時
- 失敗してもOK 自分の中で新しいことにチャレンジした時
- 失敗から学ぶ時
- 途中で諦めずに、本気でゴールに向かって行動した時
- 自分が間違った方向に進んでいるのを修正してくれる人がいる
- 仕事を俯瞰できる立場になった時
これら9つのポイントを具体的に解説します。
心底苦労した時に成長
20代後半の僕に、会社から大きな仕事が任されました。
その頃、女性向けのサイトを運営する会社で働いていた。
会社は雑誌も出していて、その売り上げがほとんどだった。
しかし、僕はWebの責任者として任されました。
社内は雑誌のほうが圧倒的に重きを置かれ、Webの地位は低かったけれど、毎日、Webを強化することの大切さを経営陣に訴えていました。
競合のリクルート社は、最初はフリーペーパーで始まり、徐々にWebへシフトチェンジしていきました。
リクルート社は資金力があり、紙媒体で圧倒的な認知度を築いた後にWebに注力したため、スムーズに成果を上げられました。
そのような背景もあり、「Webサイトをリニューアルせよ」という指示が会社から出されました。
デザインを変更するだけならば、それほど大変なことではありませんが、実際にはゼロから作り直すという意味のリニューアルでした(開発予算には2,000万円以上もかかるプロジェクトでした)。
- Webサイトのコンセプトを決める
- 要件定義
- スケジュールと予算の決定
- 開発会社への指示
- デザインのワイヤーフレームを作成
- リニューアルに伴う社内のワークフローを考えて、実行に移す
- 開発会社の提案のチェック
- 経営陣への進捗報告
など、さまざまな業務をほぼ1人で担当しました。
朝11時から深夜まで働き、そのまま朝を迎え、仮眠を取ってまた会社に向かう日々でした。
今振り返ると、完全なブラック企業でしたが、「会社からやらされている」という感覚はなく、ただ期限までにサイトを完成させることに集中していました。
辛いという気持ちは全くありませんでした。
スポーツ選手が「ゾーン」に入るように、僕も集中状態に入っていたのかもしれません。
その苦労の末に完成したWebサイトをリリースした瞬間、涙が出そうなほど嬉しかったです。
この経験から多くを学び、今の僕の仕事の土台となっています。
ここで伝えたいのは、「ブラック企業のように働きなさい」ではありません。(体を壊すので、無理な仕事は避けましょう。)
本当に苦労しているときは、仕事から逃げ出したくなる気持ちになるかもしれません。
しかし、その仕事に取り組み続けると、
- 専門家から学ぶ
- 分からないことを徹底的に調べる
- 書籍を読む
- セミナーに参加して学ぶ
- 過去の事例から学ぶ
など、さまざまな解決策を見つけ、吸収し、実践することになります。
その仕事が終わったとき、自分が大きく成長していることに気づくはずです。
当時、プログラミングのことは全然わからなかったけど、開発会社に質問を重ね、知識を身につけました。
一方、得意な分野の仕事であれば、既に持っている知識やスキルを活用するだけであり、成長は少ないはずです。
つまり、仕事上のピンチが多いほど、
- 解決策を見つけるために行動する
- 新しいことをインプットする
- インプットしたことを最適な形でアウトプットする
という行動を取るため、人は大きく成長できるのです。
目標となる人がいる時
仕事で成長したいとき、目指すべき人物を見つけることが大切です。
ライバルよりも、この人のようになりたいと思える人を探すのです。
性別や年齢や立場は問いません。
その人に近づくために…
- その人が日々実践していることを取り入れる
- 仕事への取り組み方をマネる
- その人が読んでいる本を自分も読んでみる
このような行動をすることで、考え方や知識が広がります。
以前、僕が勤めていた会社には、若くして取締役になった人がいました。
22歳でその会社の常務になった彼は、非常に能力が高く、活気にあふれていました。
- 非常にエネルギッシュ
- 現場の営業に同行することが好き
- 納品物の詳細なチェックも行う
- もちろん経営にも関わっている
時には早朝5時に仕事の指示のメールが届くこともあり、「この人はいつ寝ているのだろう?」と思うこともありました。
彼は仕事に対する責任感が非常に強く、部下は100人以上いましたが、一人ひとりに気を配り、誰からも尊敬される存在でした(僕ももちろん尊敬していました)。
僕は彼を目標としており、
- 仕事への取り組み方
- 部下のマネジメント
などを、身近で学べました。
目標とする人がいることで、成長へと向かう道が明確になります。
この方法は、自己成長を望むときに非常に効果的ですので、まず社内に目標となる人がいないか見つけてみてください。
インプットとアウトプットが回っている時
「心底苦労した時に成長」の中でも触れましたが、大きな成果を挙げる経験は、自分自身を大きく成長してくれます。
しかし、その成果を上げるには、新しい知識をインプットし、実務でアウトプットする必要があります。
ただ知識を得るだけでは、成長にはつながりません。
「インプット」と「アウトプット」はセットであり、相互に作用することで、知識の定着率が上がり、仕事のやりがいも増します。
最近、新しいことを学んでいないなと感じたら、仕事に関連する勉強を始めてみるのがいいでしょう。
僕は社会人向けの勉強に関する記事「【最強の勉強法】Amazonオーディブルがもたらす画期的なながら学習とは」を書いていますので、ぜひご覧ください。
-
【最強の勉強法】Amazonオーディブルがもたらす画期的なながら学習とは
小さな学びでも構いませんので、仕事に実際に活かしてみてください。
誰かに物事を教える立場になった時
インプットしたことが仕事に生かせないと悩んでいる方も、活用法があります。
同僚や部署の人たちに、「勉強会」を開いて学んだことを共有するのです。
勉強会の表向きの目的は、「メンバーの知識の均一化」などといった内容で構いません。
だけど、本当の狙いは
- 自分のインプット量をさらに増やすこと
- アウトプットすることで、記憶をしっかりと定着させること
勉強会に参加する人からの質問に答えるため、さらにインプットを増やす必要があります。
僕も過去にSEOやWeb広告について、勉強会を開きました。
特にWebの基礎を知っている人が多い現職では、自分もしっかりと知識をつけなければなりませんでした。
そうしないと、「後で調べてお伝えします」と言うしかなくなります。
インプット量を増やしたことで、質問にしっかりと答えることができ、社長からも「素晴らしい勉強会だった」と褒められ、良い反応を得ました。
それでも、インプットしたことを本業で活かす機会がなければ、ブログを通じて情報発信することも、アウトプットの手段として有効です。
人に教えることは、自身のインプットとアウトプットを循環させる手段の一つであるため、ぜひ試してみてください。
最初は人前で話すことは緊張するかもしれませんが、経験を積めばすぐに慣れます。
自信がついたら、外部のセミナーで講師を目指すのも良いでしょう。
新しいことにチャレンジした時
新しいことにチャレンジすると、
- 精神的な強さや自信が身につく
- 知識やスキルの向上
これらの成長が期待できます。
誰もが挑戦には不安を感じますが、それを乗り越えることでさらに成長できます。
リスクを抑え、成功の確率を高める方法を模索することが大切です。
そうすることで、自信や貴重な知見が得られ、次の挑戦へと繋がります。
挑戦を重ねる人は、挑戦しない人よりも成功しやすくなります。
時には否定的な意見に直面することもありますが、それを乗り越えることで大きな成長が期待できます。
新たな挑戦は、大掛かりなものでなくても構いません。
たとえば、ブログを始めることも一つの挑戦です。
この記事を読んでいるあなたが「最近何も挑戦していない」と感じているのなら、わずかでも興味を持っていることがあれば、それに挑戦してみることをおすすめします。
失敗から学ぶ時
- あなたは仕事でうまくいかなった時
- 何か施策をやった時に、シミュレーション通りにうまくいかなった時
振り返りを行っていますか?
僕たちは仕事で失敗した時、その原因を深く掘り下げるのを避けがちです。
失敗をすぐに忘れたくなる気持ち、わかります。
新しいことにチャレンジした時で触れましたが、失敗から学ぶことで、次に向かう力に変えられます。
振り返りをしないと、なぜ失敗したのかを理解できないため、次の仕事の成功確率は上がりません。
失敗は成長する大きなチャンスです。
せっかく失敗したのですから、次の仕事に活かすためにも、失敗の原因を振り返りましょう。
ちなみに、この記事を読んでいる20代でどこかの会社に所属している方にお伝えすると、わざと失敗することは避けるべきですが、会社の財政に大きな影響がない限り、失敗しても周囲の人々はあなたを責めません。
失敗しても、上司はあなたを支えてくれます。
なぜなら、それが上司の責務だからです。
上司は部下を成長させる責務があるのです。
ただし、失敗した場合は、上司と一緒になぜうまくいかなかったのかを分析しましょう。
一人で考えても答えが見つからないことがあります。
その時は、あなたを見守ってくれた上司から、別の視点のアドバイスをもらうことで、あなた自身にとっての答えが見つかるかもしれません。
途中で諦めずに、本気でゴールに向かって行動した時
難しい仕事や合わない仕事に挑戦する時、時々逃げ出したくなります。
僕も、目標が不明確な時や迷った時、逃げたくなる気持ちが芽生えます。
そんな時は、以下のことに注意しましょう。
- 仕事の目的や課題、ゴールを明確にする
- 上司やクライアントとコミットする
これを怠ると、順調だった仕事が上司の一言で大きく変わることも。
仕事中、困難にぶつかると、以下のようなことが起こりがちです。
難しい局面になった時
- 別の仕事に逃げてしまう
- 簡単な仕事を優先してしまう
これが原因で、スケジュールが遅れ、苦しい状況を自分で作ってしまう悪循環に。
このような難しい局面に直面した際には、以下のことを試してみてください。
- 逃げ出さず、その仕事に集中する
- 上司や先輩からアドバイスをもらう
- 本やサイトからヒントを探す
- 問題の解決策を見つけるために「なぜだろう」と問いただしていく
このように、途中であきらめずに真剣に目標に向かって行動することで、自然と問題解決能力が身につきます。
問題の原因を掘り下げたり解決策を見つける必要がある場合には、僕はロジックツリーを使います。
ロジックツリーについてはWebマーケティングの仕事に向いている人の特徴10選の記事で触れていますので、参考までにご覧ください。
-
Webマーケティングの仕事に向いている人の特徴10選
正しい方向に修正してくれる人がいる
仕事がうまくいっている時も、そうでない時も、常に正しい道を示してくれる人がいると、成長につながります。
上司や尊敬する先輩など、自分に良い影響を与える人といつでも話せるようにすることは大切です。
もし間違った道を歩み始めても、彼らは正しい方向へと導いてくれます。
ですので、早めに信頼できる人との良い関係を築くことが重要です。
仕事を俯瞰できる立場になった時
若い頃は、目の前の仕事に一生懸命取り組む時期です。
目の前の仕事をこなし、経験を積んで成果を出すことは非常に重要です。
しかし、成長スピードをさらに上げたいのであれば、仕事をより広い視点で捉えられる立場になることが大切です。
僕も20代前半にはWebデザインの仕事に没頭していました。
20代の半ばになり、Webデザイナーとして食べていくのは難しいと感じ、(今はなくなったFLASHのActionScriptで挫折しましたが、)Webディレクターにジョブチェンジをしました。
その結果、視野が広がりました。
- クライアントが見えるようになった
- 他のWebデザイナーの動きも把握できるようになった
企画をクライアントに提案したり、ユーザーの立場で物事を考えるようになったり、Webデザイナーが働きやすくするために、どのように仕事を進めれば良いのかを考えるようになりました。
生産する仕事から価値を生み出す仕事へと変わったのです。
30代になると、
- ユーザーが使いやすいサイトは何か
- 収益を上げるためには何が必要か
- 数値を向上させるためにはどのようにすれば良いか
といった、マーケティング寄りの仕事に変化し、価値を生み出す仕事から数値を動かす仕事へと変わりました。
新しい仕事に挑戦し、仕事を広い視点で見る立場になると、仕事がさらに面白くなると思います。
なぜなら、考えていることを具現化できる立場になれるからです。
会社の中でそのような立場になるか、独立してそのような立場になるかはあなた次第ですが、このレベルに到達すると、日々の仕事がワクワクして面白くなります。
自分自身の成長を日々実感できます。
そのためにも、実績を積み重ね、仕事を広い視点で捉えられる立場になりましょう。
まとめ:仕事で人が成長する時の9つの行動
本記事を簡単にまとめると…
本記事のまとめ
仕事で人が成長する時の9つの行動
- 心底苦労した時に成長
- 「この人に追いつき、追い越したい」という目標となる人がいる時
- インプットとアウトプットが高速で回っている時
- 自分が誰かに物事を教える立場になった時
- 失敗してもOK 自分の中で新しいことにチャレンジした時
- 失敗から学ぶ時
- 途中で諦めずに、本気でゴールに向かって行動した時
- 自分が間違った方向に進んでいるのを修正してくれる人がいる
- 仕事を俯瞰できる立場になった時
仕事において人が成長する時期は、主に上記の9つの要素が関わってきます。
20代の時は、仕事で失敗しても大丈夫です。
その理由は、次のような点が挙げられます。
- 上司や先輩がサポートしてくれるから
- 若いからこそ、多くの挑戦ができるチャンスがあるから
しかし、失敗した場合には「失敗しっぱなし」として放置してはいけません。
必ず、なぜ上手くいかなかったのかを分析し、次の仕事では同じミスを繰り返さないようにすることが重要です。
これにより、仕事における成功率が向上していきます。
年齢が上がると、失敗が許されない立場になってしまうので、若いうちに様々な仕事に挑戦してみることをおすすめします。