こんな疑問にお答えします
本記事の内容
- Webマーケティングで独学のポイント
- 独学でのWebマーケティング学習法~5つのステップ+1~
- 独学で得たWebマーケティングをアウトプットしてみよう
本記事の執筆者
「Webマーケティングに関わる仕事をしたい」という声が、昔と比べて増えています。
一方で、企業も「Webマーケターを採用したい」という需要が高まり、競争が激化しています。
僕が勤める会社では、新卒社員でも「マーケティングと開発、どちらに進むか迷っている」という相談を受けます。
Webマーケティングは注目されており、その需要は高まり続けています。
しかし、Webマーケティングには「これだけ学んでおけば十分」という明確なゴールが存在しません。
「えっ?」と驚かれるかもしれませんが、これが事実です。
Web業界は絶えず進化し変化しています。
かつてはWeb業界の進化の速さを「ドッグイヤー」と例えられるほど、今もなお日々進化し続けています。
(※「ドッグイヤー」とは、犬の1年が人間の7年に相当することから、成長スピードが速いことを表現する言葉です)
そのため、今日学んだことが1年後には使えなくなることは珍しくありません。
たとえば、SEOを考えてみましょう。
Googleはユーザーに素早く正確な情報を提供することを使命としています。
一方で、上位表示を狙うためにアルゴリズムを解析し、わざと上位に表示させようとする人々もいます。
このような解析が行われると、Googleは本来提供したい情報をユーザーに届けられなくなり、アルゴリズムを改良せざるを得なくなります。
このような繰り返しがあるために、1年前に有効だったSEO対策が、逆効果になるということは往々にあります。
Webマーケターは、常に新しい情報を収集し、学び、自分のスキルを向上させなければいけません。
そのため、Webマーケティングの学習には明確なゴールが存在しないのです。
「Webマーケティングは独学で学べるのか?」という質問もよくいただくので、本記事でその疑問に答えていきたいと思います。
結論から言うと、「Webマーケティングは独学で学べます」。
本記事は、以下のような方々に特に読んで欲しい記事となっています。
- Webマーケティングを独学で勉強しようと思っている方
- Webマーケティングについて学ぼうと考えている方
- 既に学習中だが、効率的な方法を知りたい方
Webマーケティングのスキルを習得することで、Webの世界がより視野が広くなりますので、この機会にぜひ学びましょう。
目 次
Webマーケティングで独学すべきこととは
「Webマーケティングを学ぶ」とは、非常に多くのことを含んでいます。
メロン、イチゴ、みかんなど、果物にはさまざまな種類がありますが、「全ての果物について勉強する」と同じように意味になります。
同じく、WebマーケティングもSEO、SEM、SNSマーケティングなど、さまざまな分野から成り立っています。
Web関連のマーケティング活動を全て合わせて、Webマーケティングなのです。
Webマーケティングを完璧に理解するのは難しいが、学ぶ価値が十分にあります。
まず最初に、学ぶ目的を明確することが大切です。
なぜ学ぶのか、何を達成したいのかを考えましょう。
例えば、「Webマーケティング関連の会社で働くために学びたい」という目的があるなら、その会社が提供するサービスに焦点を当てて勉強することが大切です。
一般的に、Webマーケティングは以下のカテゴリーに分かれます。
- Web広告系
- メディア系
- Webコンサルティング系
Webコンサルティングの分野では、Webに関する広範な知識が必要です。
場合によっては経営についても知識が必要です。
この記事の目的からは外れてしまうので、説明は省かせてもらいます。
Web広告系
クライアントが集客のために、Web広告を展開し、支払ってもらった広告費以上の成果を上げることがミッションとなります。
いわゆる広告代理店と呼ばれ、様々なWeb広告に詳しくなければなりません。
- 具体的な広告の特徴や最適な手法を理解している
- クライアントの成果が不十分な場合、問題を特定し、改善策の提案ができる
- 数値に強く、データを活用したアプローチが得意
これらは最低限必要となるスキルです。
メディア系
メディア系は、自社メディアを運営し、その成長を促すためにWebマーケティングを積極的に活用します。
メディアを運営する企業は、Web広告を顧客獲得の手段として利用しますが、通常は広告代理店を介しており、詳細まで詳しく知る必要はありません。
自社サイトのデータを分析し、問題を特定し、改善策を提案する能力、PDCAサイクルを遂行するスキル、SEOの知識、そして最低限のWeb広告の理解が求められます。
広告代理店との関係については、失敗しないWeb広告代理店の選び方!マーケティングのプロが教えるポイントとは?の記事を参考にしてください。
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失敗しないWeb広告代理店の選び方!マーケティングのプロが教えるポイントとは?
Webマーケティングの独学法
本記事の冒頭で「Webマーケティングは独学で学べます」と言いましたが、僕がおすすめの勉強法は以下の5つです。
- Webマーケティングに関する書籍を読む
- Webマーケティングに関するウェブサイトから情報を取得して学ぶ
- ブロガーとして活躍するYoutubeを見る
- オンライン動画学習サービスや講座を受講する
- 有料セミナーに参加する
それぞれの方法について、以下で解説していきます。
Webマーケティングに関する書籍を読む
最も一般的で効果的な学習方法の一つは、本を読むことです。
おすすめの本は、ブログ成功のヒントが満載!厳選8冊の必読本を紹介の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
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ブログ成功のヒントが満載!厳選8冊の必読本を紹介
最近、読んで良かったと思った本は、次の2冊です。
「世界一やさしい ブログSEOの教科書 1年生」は、ブログに特化したSEOについて詳しく解説されており、メディア系のウェブサイトでも役立つノウハウが満載です。
初心者でも理解しやすい内容ですので、ぜひ一読していただきたい本です。
2冊目の「10年稼ぎ続けるブログを創る アフィリエイト 成功の仕組み」は、ブログとアフィリエイトに関する内容が詳しく書かれています。
以下のポイントに焦点を当てています。
- ブログの記事作成におけるキーワードの選び方の重要性
- SEOの基本
- アフィリエイト成功のための必要な手法
内容は非常に濃密で、何度も読み返したくなるほどです。
ぜひあなたにも読んでいただきたいです。
【中級者以上のブロガーは読むべき本】
河井大志さん(@kawaidaishi)と染谷昌利さん(@masatoshisomeya)が書いた「10年稼ぎ続けるブログを創る アフィリエイト 成功の仕組み」を読破。アフィリエイトの稼ぎ方、ブログの書き方、SEO対策、ASPの付き合い方、学ぶべきことが凝縮された本です。オススメ pic.twitter.com/3zHI1P5ZBb— なおやま@WEBマーケ&ディレクター歴15年 (@naoyama_san) May 5, 2021
本を購入する際には、1点だけ注意していただきたいことがあります。
それは、発行日が古い本を購入しないことです。
ウェブの進化は非常に速いです。
たとえ1年前の情報でも、既に古いとされることがあります。
できるだけ新しい出版物で、評価の高い本を選ぶことをおすすめします。
Webマーケティングに関するウェブサイトから情報を取得して学ぶ
本で学ぶことは重要ですが、最新情報を効率的に取得したいなら、Webマーケティングに関する情報を提供しているウェブサイトがおすすめ。
僕が毎日欠かさずチェックしているウェブサイトは以下の5つです。
「マーケターのよりどころ」というコンセプトを持つWebマーケティングメディアです。
ソウルドアウト株式会社が運営するメディアで、主にリスティング広告に焦点を当てたWebマーケティングのノウハウを提供しています。
Webに関するニュースや記事が豊富で、特に「MarkeZine Day」というイベントは非常に有益です。著名な人物が登壇し、多くの学びがあります。
ウェブサイトの企画、構築、運営、技術、マーケティングに関する情報が集まるウェブサイトです。
テクノロジーに焦点を当てたマーケティングの最新情報を提供するウェブメディアです。
これらのサイトは、最新情報を把握し、必要に応じて詳細を調査するのに役立ちます。
ビジネスに役立つ可能性がある情報を見つけたら、ブックマークしておくと便利です。
さらに、コンテンツマーケティングを学ぶなら、もう1つおすすめのウェブサイトがあります。
✅ブログ初心者におすすめの勉強手順
①マナブログのSEOロードマップ2周
②マナブログの検索窓に「ブログ」と入力し、全記事読む
③バズ部のSEOカテゴリーの記事2周
④バズ部のブログに関する全記事読む①〜④をやりつつ、高品質な記事を作るために、マニュアルを作成する。
— クニトミ| 副業×ブログ (@kunitomi1222) June 29, 2020
バズ部は最高のサイトなのですが、あえて問題点を上げるなら「セールスライティングについての情報が少ない」と思っています。
バズ部式で運営すると、その先には「アクセスだけが伸びるサイト」になりがちだと思うんですよね。バズ部は最高ですが、セットで「売るための文章」も必須だと思ってます https://t.co/7SLAPDS87L— マナブ@バンコク (@manabubannai) February 18, 2020
コンテンツマーケティングに興味があるなら、バズ部をチェックしましょう。
ブロガーとしても活躍する人のYoutubeを見る
もし学費をかけずに学びたいなら、YouTubeが役立つでしょう。
各分野のウェブマーケティングで実績を持つYouTuberの動画を見るだけでも、たくさんの学びが得られます。
僕はブログ関連のコンテンツ、アフィリエイト、SEO、SNSマーケティングに関するYouTuberの動画を視聴することが多いです。
いくつかYouTuberを紹介しましょう。
マナブ
マナブさんは、日本のトップブロガーの一人。彼は成功の秘訣を詳しく分かりやすく解説してくれます。
ただし、2021年以降はYouTubeの更新がありません。
》【manablog(マナブログ)】マナブさんが運営するブログをSimilarwebで分析してみた
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【manablog(マナブログ)】マナブさんが運営するブログをSimilarwebで分析してみた
マナブのおすすめ動画ランキング1位
マナブのおすすめ動画ランキング2位
マナブのおすすめ動画ランキング3位
たくま(福田 卓馬)【EXTAGE WORKS】
たくまさんは、超有名なインフルエンサーではありませんが、彼のチャンネルは本当に分かりやすい内容になっています。
かつては副業ブロガーで、本業を隠すために仮面をかぶって情報を発信していましたが、現在は独立し、複数の会社を経営し、マスクもかぶっていません。
》【EXTAGE WORKS】たくま(しかまる)さんが運営するブログをSimilarwebで分析してみた
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【EXTAGE WORKS】たくま(しかまる)さんが運営するブログをSimilarwebで分析してみた
おすすめ動画ランキング1位
おすすめ動画ランキング2位
おすすめ動画ランキング3位
ウェブ職TV / なかじ
なかじさんは、アフィリエイト、AI、ChatGPT、プログラミングなど、Web業界の最新動向を中心に情報を提供しています。
》【アフィリノオト】なかじさんが運営するブログをSimilarwebで分析してみた
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【アフィリノオト】なかじさんが運営するブログをSimilarwebで分析してみた
おすすめ動画ランキング1位
おすすめ動画ランキング2位
おすすめ動画ランキング3位
オンライン動画学習サービスや講座を受講する
Youtuberの動画を見て勉強することに不安を感じる方は、オンラインでWebマーケティングを学べる講座をおすすめします。
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Webマーケティング講座完全ガイド<厳選6選>【あなたのキャリアを加速させます】
Youtubeの動画は、Youtuber自身が得意な分野について情報を提供しているため、情報に偏りがあります。
一方、動画学習サービスは、一流のWebマーケターを育てることを目的としており、しっかりと組み立てられたカリキュラムが提供されているため、偏りが少ないです。
有料セミナーに参加する
セミナーには「無料セミナー」と「有料セミナー」の2種類あります。
この2つの違いは、有料セミナーは参加費を支払う代わりに、専門的な知識を提供する講師から詳しい情報を得られます。
一方、無料セミナーは有用な情報を提供してくれますが、宣伝が含まれていることが多いです。
その宣伝とは、講師が所属する会社のサービスの宣伝です。
同じ時間を使うなら、有料セミナーに参加して学ぶことをおすすめします。
もしあなたの会社で、有料セミナーの費用を支援してくれる制度があれば、上手に活用しましょう。
会社員の特権ですので、有効活用しましょう。
セミナーに参加する際、1つだけ注意しなければいけないことがあります。
セミナーに参加し、有益な情報を得て満足してしまうことがあります。
- セミナーで学んだことを自分のブログで実践すると、どのような結果が得られるか考える
- セミナーで学んだことの中から、実行可能なことはすぐに行動に移す
- 学んだ知識を他の人と共有する
新しい知識を得るだけでなく、アウトプットすると記憶の定着に役立ちます。
心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」は、情報を忘れる傾向を示す有名な概念です。
この忘却曲線を変えるためには、記憶に残る行動が必要です。
したがって、先ほども述べたように次のことを行いましょう。
- 自分なりに考える
- 行動に移す
- 共有する
参加費用を支払った以上、元を取り戻すためにもアウトプットをしましょう。
番外編:Webマーケティングの会社に転職
番外編として、Webマーケティングの独学法としておすすめなのが、「Webマーケティング会社への転職」です。
- Webマーケティングに関する書籍を読む
- Webマーケティングに関するウェブサイトから情報を取得して学ぶ
- ブロガーとして活躍するYoutubeを見る
- オンライン動画学習サービスや講座を受講する
- 有料セミナーに参加する
これらの学習方法を紹介しましたが、最も効果的なのは、仕事をしながらスキルを磨くことです。
仕事の中でウェブマーケティングを実践することで、スキルが向上し、給与も増える可能性があるので一石二鳥です。
僕が大学4年生の時、Web業界で働きたいと思っていましたが、スキルはありませんでした(個人のウェブサイトを作成できる程度のレベルでした)。
社員になれるか分からない状況でしたが、幸運にも某ベンチャー企業にインターンとして雇ってもらえたのです。
当時は、新卒でWebに関わる人材を採用することはまだ珍しく、僕にとって本当に運が良かったです。
昼間は会社に出勤し、夜はデジタルハリウッドという専門学校に通い、時々、大学に行くという忙しい日々でした。
大変な時期でしたが、デジタルハリウッドで学んだことを会社で活かせ、Webに関するスキルを短期間で習得し、大学を卒業した同時に、アルバイトから正社員に採用してもらえました。
このように、仕事をしながら学ぶ方法も一つの道です。
独学で習得したWebマーケティングをアウトプットしてみよう
独学で学んだWebマーケティングは、単に知識として持っているだけでは実を結びません。
学んだ知識を活かし、実践することが重要です。
以下、4つの実践方法をご紹介します。
- 副業として仕事を請け負う
- 自分が学んだことを他の人と共有する
- ウェブサイトを立ち上げて実践する
- 自分で広告出稿を試みる
これらの方法を活用することで、より実践的な経験を積むことができます。
副業として仕事を請け負う
クラウドワークスのような副業を見つけられるウェブサイトで、仕事を見つけて試してみましょう。
ただし、仕事を依頼する人は、あなたをWebマーケティングのプロとみなしています。
そのため、仕事の受注の際に必ず発注者とあなたのスキルレベルを共有することが大切です。
仕事を受けることで、ウェブマーケティングで何ができるか、何ができないかが分かるようになります。
できない部分については、新たに学んで身につければいいのです。
自分が学んだことを他の人と共有する
学んだことを、仲間たちに共有しましょう。
先生の役割を果たすことで、深い知識を獲得する喜びを味わえるだけでなく、分かりやすいプレゼンのスキルも身に付けられます。
一石二鳥のメリットがありますよ。
自分でブログを立ち上げて実践する
4つのアウトプット手法の中で、最も効果的なのは、自分でブログを立ち上げて運営し、学んだマーケティングを実際に試すことです。
自分で立ち上げたブログなので、自分で考えて決断し、運営ができます。
そのため、成果が明確にわかりやすくなります。
失敗も成功も経験することで、自分自身で良い施策と悪い施策を判断できるようになります。
失敗を恐れずに挑戦してみてください。
自分で広告出稿を試みる
Webサイトを立ち上げた後、1~2万円程度の予算で広告を試してみましょう。
リスティング広告やFacebook広告など、様々な方法で広告を出す経験を積んでみることをおすすめです。
ぜひ一度、広告出稿に挑戦してみてください。
まとめ:Webマーケティングを独学で学ぶコツ
本記事を簡単にまとめると…
本記事のまとめ
Webマーケティングで独学すべきこと
- Web広告系のWebマーケティング
- メディア系のWebマーケティング
Webマーケティングの独学法
- Webマーケティングに関する書籍を読む
- Webマーケティングに関するサイトで情報を得て勉強する
- ブロガーとして活躍するYoutubeを見る
- オンライン動画学習サービスや講座を利用する
- 有料セミナーに参加する
- Webマーケティングの会社に転職
独学で習得したWebマーケティングをアウトプットする
- 副業として仕事を請け負う
- 自分が学んだことを他の人と共有する
- 自分でウェブサイトを立ち上げて実践する
- 自分で広告出稿を試みる
Webマーケティングには、数値の分析や仮説の立案、シミュレーション、実装、そして再び数値の分析などが含まれます。
PDCAサイクルとも呼ばれるこの繰り返しの中で、数字を向上させるためには、さまざまなアプローチを理解しておく必要があります。
そのためには、知識と経験(成功だけでなく、失敗からも学ぶ経験を含む)が大切です。
ですから、今回ご紹介したウェブマーケティングの独学をぜひ試してみてください。