
僕は本業で、2005年から2つの企業で飲食店にユーザーを送客するためのメディア運営に15年ほど携わってきました。
その間に、様々な成功や失敗を数多く体験しました。
今携わっているオウンドメディアは、メディアとして順調に成長しており、時々テレビで紹介されるまでになりました。
僕が、これからお伝えする手法が絶対的に正しいとは思っていませんが、少なからず参考になるかと思いますので、最後まで読んでもらえると嬉しいです!
本記事の執筆者
目 次
オウンドメディアの成功ルール1:ゴールは決まっていますか?
オウンドメディアを運営しているあなたは、どんな目標を持っていますか?
その目標は、KPIやKGIなどと呼ばれるものでしょう。
KPIは「Key Performance Indicators」の略で、「重要業績評価指標」と訳されます。
KGIは「Key Goal Indicator」の略で、「重要目標達成指標」と訳されます。
言葉だけでは分かりにくいと思いますが、KGIは最終目標であり、KPIは最終目標を達成するための中間目標と考えてもらえると分かりやすいでしょう。
たとえば、「月間1,000万円の売上を稼ぐ」というのがKGIであれば、そのためのKPIは「月間100件の成果数を出すこと」「月間1万UUのユーザーがアクセスすること」です。
オウンドメディアを運営する際には、最終目標であるKGIを達成するために、複数のKPIを達成することが必要です。
しかし、KGIが決まっていてもKPIが決まっていないと、関係者が何をすべきか分からず、迷うことがあります。
そこで、とりあえず数値をまとめたレポートを作成することがありますが、このような状況ではKGIを達成するための施策がおろそかになることがあります。
以前の自分もレポート作成に追われ、サイトの成長のための施策がおろそかになっていた経験があります。
したがって、KPIも必ず決める必要があります。
ただし、KPIを先に決めてしまうと、KGIの目標値が低く設定されることがあるので、必ず先にKGIを決めましょう。
そして、高い目標のKGIを決め、複数のKPIを作成して達成するようにしましょう。
ウェブメディアは紙メディアと違って、成果が数値で可視化されるため、KPIを達成するために行った施策は必ず数値で報告するようにしましょう。
ただし、このような報告に時間をかけすぎることは避けるべきであり、上司から報告資料の提出を求められた場合でも、報告資料に多くの時間を割くのではなく、KPIの数値を達成するための時間を優先しましょう。
レポートを作ることに時間をかけるのではなく、
- 次の企画を考える時間に使う
- 仕様を決める時間に使う
- 集客するための準備に時間を使う
- コンテンツを作る(ブログであれば記事作成)時間に使う
これらの時間を使うことで、サイトの成長だけでなく、会社の成長にもつながります。
したがって、レポート作成はできるだけ簡素化し、できれば自動化することを目指しましょう。
オウンドメディアの成功ルール2:定期的にベンチマークしているサイトをチェックしていますか?
あなたが運営しているオウンドメディアには、競合サイトや目標としているWebサイトがあるはずです。
それらのサイトを定期的にチェックしていますか?
他社は次々と新しい施策を実施し、サイトを成長させています。
それを知らずにいると、メディアパワーが抜かれたり、大差をつけられたりすることがあります。
定期的にチェックし、関係者に共有することをお勧めします。
チェックを行ったら、必ず関係者にシェアしましょう。
以前、競合サイトを見ていたところ、〇〇〇という飲食店を発見しました。
それは、僕にとってはあまり重要ではない情報でしたが、営業部にとっては最重要クライアントだったので、役に立ったと感謝されました。
情報は誰にとっても有益なものとなる可能性があるため、できるだけ多くの人と情報を共有するようにしましょう。
オウンドメディアの成功ルール3:オウンドメディアに訪れるユーザーを知る
あなたのウェブサイトに来訪するユーザーの情報を正確に把握できていますか?
ユーザーの年齢、性別、職業、住所、興味のある分野などについて把握していますか?
僕が現在関わっているサイトでは、会員登録時には年齢、性別、住所を必須項目として登録していますので、このような属性情報は把握しています。
ただし、収益に大きく貢献しているユーザーが何に興味を持っているかは把握していませんでした。
そこで、僕が関与しているWebサイトのユーザーらしき人々がブログに記事を投稿しているのを発見し、その記事を熟読したところ、彼らが特定の分野に関心を持っていることが判明しました。
その興味を持つユーザーのサイト内での貢献度を調べた結果、その貢献度が非常に高いことが分かりました。
そこで、同様のユーザーを積極的に集めることで、サイトを急成長させることができました。
このように、自分たちのサイトに訪れるユーザーの情報を正確に把握することは、将来的に広告を出す場合にターゲットを絞ることができるため非常に重要です。
もしあなたがこの情報を把握していない場合は、少額のAmazonギフト券でも良いのでインセンティブを用意し、アンケートを実施することをお勧めします。
オウンドメディアの成功ルール4:他のサイトとの違いはありますか?
あなたが運営しているWebサイトについて
- 他のサイトとの違いを説明できますか?
- サイトのコンセプトを一言で表現できますか?
これらの点が明確でなければ、訪れるユーザーも理解できていないでしょう。
ユーザーはあなたのWebサイトを選ぶ理由があり、差別化ポイントがなければ別のWebサイトに移動してしまう可能性があります。
もし差別化ポイントがなければ、おそらくそのユーザーは他のサイトに移ってしまうでしょう。
例えば、「当サイトは他社よりクーポンの割引率が5%高い」とか「保証期間が1年長い」といった差別化ポイントがあると、ユーザーはあなたのWebサイトを優先的に選択するでしょう。
差別化ポイントがない場合は、新しく設定する必要があります。
Webサイトに訪れた場合、「〇〇〇〇(サイト名)について」というページを作れますが、ユーザーが「ここのサイトは他のサイトとは違う」と感じられるように、コンテンツから差別化ポイントやサイトコンセプトを伝えると良いでしょう。
ファッション雑誌は、コンテンツだけで差別化ポイントを訴求しています。
「どういうコンセプトがベースにあって、この特集記事を作っているのか」という視点からファッション雑誌を読んでみてください。
勉強になると思います。
オウンドメディアの成功ルール5:成長のためのサイト改善を行っていますか?
あなたが運営するサイトには、コンテンツが定期的に追加や更新されていると思います。
しかし、サイトを成長させるためには、改善を行うことが必要です。
現在、何らかのサイト改善を行っていますか?
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「サイト改善」で差をつける!成功の秘訣を解説
Webサイト上で訪問者が興味を持つコンテンツを表示する「レコメンド機能」を実装したり、アフィリエイトリンクのクリック率を上げるためにボタンの色を変更したりすることで、サイトに滞在してもらう時間を延ばそうとしているかもしれません。
サイバーエージェントの藤田社長が自分のブログでこんな記事を書いています。
本来ネットサービスはリリース時ではなくて、
リリースしてからが勝負だと思っています。
成長が鈍化したり、抜本的な問題が生じたら、
速やかに打開策を講じ、絶え間なく
細かい改善策を積み上げていけば、
かなりの確率でサービスを成長させ続ける
ことができると私は考えています。
あの巨大ブログサービスのAmebaでさえ、常に改善を続けています。
もし現状で満足しているなら、Webサイトはこれ以上成長しないかもしれません。
しかし、まだまだ成長したいのであれば、改善を続けましょう。
まとめ:オウンドメディアマーケティングの5つのルール
僕が本業・副業変わらず、サイトを携わる上で気にかけていることをまとめました。
- KGIとKPIの設定
- 競合サイトのチェック
- オウンドメディアのユーザーを知る
- 他サイトとの差別化ポイントとコンセプトを語れるようになる
- 常にサイト改善を行う
オウンドメディアマーケティングにおいて、最低限やらなければならないことが上記の5つです。
しかし、これらを実行しただけでは必ずしも成功するとは限りません。
重要なのは、コンセプトを確立し、目標を設定し、未来に向けて改善を続けること。
これによってサイトが成長し、ファンが増え、やがては固定客になります。
手間暇かけて作り上げたオウンドメディアを、最後までやり遂げ、KGIを達成しましょう。