こんな疑問にお答えします
本記事の内容
- 競合サイトの分析とは
- 競合サイトの見るべきポイントとは
- 無料の競合サイトの分析ツールの紹介
本記事の執筆者
Webサイト運営あるある
ブログやWebメディアを一生懸命運営していると、気づかないうちに他のサイトが成長していることもあります。
新しいコンテンツやサービスを始めている競合に後れを取ってしまうことも。
これを避けるためには、他サイトの定期的なチェックが必要ですが、どこに注目すればいいのか最初はわかりにくいです。
僕も始めたばかりの頃は戸惑いましたが、徐々に調べ方を覚えてきました。
そこで、競合サイトを見る際のポイントや、無料で利用できる分析ツールについて紹介します。
なぜ競合サイトの分析が必要なのか?
競合サイトを分析する理由は、以下の2つです。
- 競合サイトと差別化を図るため
- 競合サイトがうまくいっている理由を探るため
突然の質問ですが、あなたがECサイトで買い物をする際、商品を購入する決め手は何ですか?
- 取扱商品の多さ
- 口コミ評価の良さ
- カスタマーセンターの対応スピード
- 商品説明の分かりやすさ
これらの中から選ぶことが多いことでしょう。
売る側としては、競合他社との差別化が極めて重要です。
そのために、自サイトに独自の魅力を持たせることが求められます。
これを実現するには、他サイトの分析が不可欠です。
もし自サイトが業界で上位でない場合、先行するサイトの成功の秘訣を学ぶことが重要です。
有効な方法を取り入れることで、自サイトを他と差別化を実現できます。
ただ、単純な模倣は避け、ユーザーの満足度を高めるために、独自性を追求しましょう。
差別化が功を奏したら、さらなる改善を。
失敗したら、速やかに方針を変更します。
これにより、自サイトが他サイトとの差別化ポイントを見つけ、他より優れたサービスを提供するヒントが得られます。
競合サイトを分析する上で見るべきポイント
競合サイトを分析する際に見るべきポイントはこの6点です。
- アクセス数
- Webサイトの流入経路
- Webサイトの滞在時間
- ユーザーの属性
- SEOの状況
- コンテンツ
競合サイトの分析:アクセス数
競合サイトを調べる時、アクセス数の確認はとても大切です。
業界で先頭を走るサイトが、自サイトよりもアクセス数で優位な場合、その開きをしっかり測ることが必要です。
また、自サイトがこれからどれほど伸びるかも考えるべきです。
競合サイトの分析:Webサイトの流入経路
どのサイトからの訪問が最も多いのか、詳しく調べることは大切です。
訪問者が多い理由はいくつか考えられます。
- 検索エンジンからの流入が多いか(SEOをしているかどうかの判断)
- ネット広告に力を入れているか、
- SNSからの訪問が多いのか
- 他サイトとの提携で、訪問者数が増えているのか
これらの情報は、競合の成功を理解する手がかりになります。
僕も本業で競合サイトの分析を行った結果、あるサイトからの訪問が非常に多いことに気づきました。
自サイトもそのサイトと連携することで、アクセス数が大きく増やすことができました。
そのため、訪問経路の分析を強く推奨します。
競合サイトの分析:Webサイトの滞在時間
サイトの滞在時間は、長いほど好ましいとされています。
例えば、ECサイトの場合、トップページから商品検索、商品詳細、ショッピングカート、配送先登録、決済情報入力、注文完了といった手続きが一般的です。
手続きが進むほど、滞在時間も長くなります。
もしあなたが運営しているサイトの滞在時間が短い場合、改善が必要です。
例えば、
- 購入手続きを簡単にする仕組みを入れているかもしれない
- 求める商品を早く見つける方法を用意しているかもしれない
など、何らかの対策を講じているでしょう。
ただし、滞在時間だけでは完全な情報を得られません。
しかし、滞在時間だけで全てを判断するわけにはいきません。
実際に購入プロセスを体験し、「これだ」と思う点を探すことが大切です。
見つけたら、それを改善点として関係者に提案することをおすすめします。
競合サイトの分析:ユーザーの属性
競合サイトを訪れるユーザーの属性(年齢・性別・職業など)を調べることは重要です。
そうすることで、違う層を狙ったサイト作りが可能になり、成長が見込めます。
サイトの差別化するためには、ユーザーの特性をしっかり把握することが求められます。
競合サイトの分析:SEOの状況
僕はこれまで多くのWebメディアで経験を積んできたが、検索エンジンからの訪問者が、ネット広告を経由からの訪問者よるもサイト利用率が高い傾向にあります。
だから、SEOの取り組みは大切です。
競合サイトでどのようなSEOが行われているかも調査しましょう。
もし競合サイトと同じキーワードで上位表示を目指している場合、キーワードの検索順位や被リンク数を分析してみるといいでしょう。
競合サイトと比べて、自サイトの被リンク数が少なければ、そこを改善することで、順位を上げることができるかもしれません。
競合サイトの分析:コンテンツ
競合サイトとの分析において、以下の3つを把握する必要があります。
- 提供しているコンテンツ数
- コンテンツ質
- 更新の頻度
コンテンツ数は業界によって異なります。
たとえば、ECサイトでは商品の数、店舗検索サイトであれば、掲載店舗数。
オウンドメディアでの比較であれば、記事数や公開している動画の本数が該当します。
これらを比較することで、自サイトの短所や長所を見つけ出し、改善点や強化すべき点を理解できます。
コンテンツの質は、訪れた人々の成約率で判断できます。
成約数はそれぞれのサイトのゴール地点でもあるので、公開されていることは少ないですが、もし公開されていれば、成約数からサイトのアクセスを割れば成約率を算出できますので、自サイトとの比較をするといいでしょう。
更新頻度については、ブログやオウンドメディアなら、更新日や投稿日が公開されていることが多いので、ツールに頼ることなく確認ができます。
更新を頻繁に行うサイトは、積極的に情報を提供していると認識され、好印象を持たれやすいです。
自サイトの更新頻度と比較して、どちらが多いかを確認するといいでしょう。
競合サイトを分析するためのツール
前述の競合サイトの分析において、確認が必要な項目についてお伝えしました。
そして、僕が競合サイトを分析する際に実際に使用している便利なツールを紹介します。
これらのツールは無料であり、しかも操作が容易なものに絞って選びました。
各ツールの名前の下にはアイコンが添えられていますが、それぞれの意味は以下の通りです。
「競合サイトの分析:アクセス数」はアクセス数
「競合サイトの分析:Webサイトの流入経路」は流入経路
「競合サイトの分析:Webサイトの滞在時間」は滞在時間
「競合サイトの分析:ユーザーの属性」は属性
「競合サイトの分析:SEO対策の状況」はSEO
競合サイトの分析ツール:Googleトレンド
Googleトレンド アクセス数
「Googleトレンド」とは、様々なキーワードや話題の人気をチェックできる便利なツールです。
ただし、単純な検索回数を調べるためのものではありません。
競合と自分のサイトの人気を比較する際に重宝します。
たとえば、「ホットペッパー」と「食べログ」のようなグルメサイトを比較するとき、このツールは役立ちます。
2020年のGo To Eatキャンペーン中、これらのサイトの人気は上がりました。
特に、ホットペッパーの方が顕著に増加しました。
ピークは2020年11月8日から14日で、その間ホットペッパーは食べログの約4倍の検索数叩き出していることが分かります。
この情報により、自サイトと競合サイトのGoogle経由の訪問者数を把握できます。
これは、競合がどれだけの訪問者を獲得しているかを理解するのに役立ちます。
競合サイトの分析ツール:SimilarWeb
SimilarWeb アクセス数 流入経路 滞在時間
URLを入力するだけで、そのサイトの詳細なアクセス解析したデータを確認できるのがSimilarWebです。
ただし、注意すべき点もあります。
- サイトがある規模未満だと、データが登録されない
- 独自ドメインがない場合、分析は難しい
アクセス数の精度について疑問を持つかもしれません。しかし、僕の経験上、調べたサイトは少しのずれはあっても、大体正しい情報が得られました。
このツールは信頼性が高く、安心して使えます。
SimilarWebについては、【無料】SimilarWebを使って競合サイトを丸裸にする方法の記事で詳しく説明していますので、もし良かったらご覧ください。
-
SimilarWebの無料版の使い方【競合サイトの分析に活用しましょう】
SimilarWebを使って実際に調べたデータもありますのでご覧ください。
有名ブログをSimilarwebで分析してみた
競合サイトの分析ツール:Dockpit
Dockpit アクセス数 属性
Dockpit Freeの利用には、まず会員登録をする必要があります。
有料プランも選べますが、性別、年代、住んでいる地域や県の情報を得るだけであれば、無料のもので十分です。
これらの情報をもとに、競合サイトのユーザーの特徴を把握し、自分のターゲットを見直すかどうか決めるのに役立つツールです。
競合サイトの分析ツール:Page Speed Insights
PPage Speed Insightsは、自サイトや競合サイトの表示速度を測る便利なツールです。
これはSEOを強化する方法のひとつで、ページの速度は検索エンジンでの順位に影響を与えます。
もし競合が良い評価を得ていれば、自分達も表示速度を上げるべきです。
表示速度を高めるためには、Page Speed Insightsでの計測が重要です。
ただし、アクセスが多い時間帯に計測すると、通常よりも遅くなる可能性があるため、アクセスが少ない時間帯を選んで計測してください。
競合サイトの分析ツール:SEOチェキ!
SEOチェキ! SEO
SEOチェキ!は、SEOに関する基本的な情報を調べるのに役立つツールです。
ただし、SEOに詳しい人にとっては、やや物足りないかもしれません。
SEOを専門とする会社であれば、無料で診断を行い結果を提供してくれるため、そういった会社に依頼するのも一つの方法です。
競合サイトの分析ツール:Website Grader
Website Grader SEO
「Website Grader」とは、ウェブサイトの分析を行うツールです。
Website Graderを使うことで、ウェブページの読み込み速度、SEOの評価、モバイル対応状況、そしてセキュリティの評価といった要素を簡単にチェックすることができます。
必要なのはURLとメールアドレスの入力だけ。
これだけで、さまざまな対策の評価を手軽に受けられます。
まとめ:今すぐ試せる!競合サイト分析のための無料ツール活用術
本記事を簡単にまとめると…
本記事のまとめ
なぜ競合サイトの分析が必要なのか?/strong>
- 競合サイトと差別化をするため
- 競合サイトがうまくいっている理由を調べるため
競合サイトを分析する上で見るべきポイント
- アクセス数
- Webサイトの流入経路
- Webサイトの滞在時間
- ユーザーの属性
- SEO対策の状況
競合サイトを分析するためのツール
- Googleトレンド
- SimilarWeb
- eMark+
- Page Speed Insights
- SEOチェキ!
- Website Grader
サイトを成長させるためには、コンテンツの質向上や知名度の上げるために広告を出稿するなど、さまざまな取り組みが必要です。
しかし、よく見過ごされるのが他のサイトとの比較分析です。
サイトを新たに立ち上げたり、リニューアルする際に競合サイトを徹底的に分析する必要があります。
そして、サイトを公開した後も、その検証を続けることが重要です。
これを心に留めて、他のサイトの研究や分析を定期的にすることが、自分のサイトを成長させるキーになります。
競争相手をしっかり見ることが、成功への第一歩です。