こんな疑問にお答えします
本記事の内容
- ブログの記事構成とは何か
- ブログの記事構成のメリット
- 記事構成を作るための下準備とは
- 記事構成の作り方
本記事の執筆者
僕がブログを始めた頃、「記事構成なんて、記事を書きながら考えればいいんだよ」と軽く考えていました。
しかし、実際に記事を書いてみると、
「あれ?先ほど書いたことと矛盾しているな」
「記事を書こうと思って始めたときと、違うこと書いてるな…」
「記事のタイトルと全く関係ないことを書いている」
といった自己矛盾が生じ、自分でも「何を書いているんだ?」と思ってしまうほど、記事がめちゃめちゃになりました。
自分が迷うぐらいであれば、読者はもっと分からないでしょう。
このような迷走が頻繁に起こり、結果、ゼロから記事を書き直すことがしばしばありました。
さすがに反省し、記事を書く前に記事構成を考えることにしました。
その結果、今では記事構成がないと、文章が書けなくなってしまうほど、大事な設計図となっています。
特に以下の方々には、この記事が参考になるでしょう。
- 記事の質を向上させたい方
- 記事を作成するのにいつも時間がかかってしまう方
- 記事をより楽しく書きたいと思っている方
なお、この記事は記事の構成に2日間かかりましたが、記事の執筆はわずか2時間で完成しました。
それほど記事の構成を作るのは大事な工程ですが、できてしまえば、その後が楽になります。
あなたもこの記事を最後まで読んで、記事構成のマスターを目指してください。
目 次
ブログの記事構成とは
ブログの記事構成は、ブログ記事の全体的な流れや各部分で伝えるべき内容を決定する際の「設計図」のようなものです。
ブログ記事は、読者に何かを知ってもらったり、何か行動してもらいたい、という目的を持って書くものです。
記事構成を決めることで、その目的を達成するために、どのような情報を、どのような順番で伝えればよいのかが明確になります。
記事構成の「設計図」を分かりやすく例えるなら、家の設計図を想像すると分かりやすいと思います。
家を建てる時に、材木を買ってきて、適当な長さで柱を作ってしまったら、その後の工程がどうなってしまうか、誰でも容易に想像がつくでしょう。
家を建てるまでの工程は、ざっくり以下の通りです。
工程①:下準備
- 設計図を作る前の下準備
- 現在の住居の不満点や改善したい点を洗い出す
- 理想の住まいや生活スタイルについて考える
- どんな夢がかなう暮らしがしたいのか
- どんな間取りにしたいのか
自分が希望すること、現在住んでいる家の問題点を洗い出します。
工程②:設計図の作成
- 工程①の希望をかなえるために設計図を作成します。
- 設計図の段階であれば、いくらでも修正はできます。
工程③:建設の前の準備
- 設計図ができたら、必要な材料や職人を揃える。
工程④:建設
- 設計図に基づいて家を建て始める。
工程⑤:引き渡し
- 完成した家を買主に引き渡す。
一つでも工程を省略すると、納得できる住まいになりません。
たとえば、
工程②の設計図がなければ、不明瞭な形の家になりかねません
工程①の工程を飛ばしてしまったら、「書斎がある家が欲しかったのに、なんだよ、この家は」という不満が生まれてしまう
このように家を建てるには、設計図がとにかく必要なのです。
本記事は、【工程①:下準備】と【工程②:設計図の作成】について、ブログに置き換えた場合どうなるかを詳しく解説していきます。
【工程①:下準備】ブログの記事構成を作る上での6つの下準備
【工程②:設計図の作成】ブログの記事構成作り
ブログの記事構成には5つのメリットがあります
執筆者と読者の双方にとって、ブログの記事構成にはメリットがあります。
- 読者に対して情報を分かりやすく伝えられる
- 記事をスムーズに執筆でき、効率的な進行が期待できる
- 執筆時間を短縮でき、生産性を向上させられる
- 検索エンジンに評価されやすくなる
- ターゲットに合わせた記事を書ける
読者に対して情報を分かりやすく伝えられる
記事の全体的な流れや各部分の伝えたいポイントを明確にできます。
そのため、読者の興味を引く「リード文」や、論理的かつ理解しやすい「本文」、読者に具体的な行動を促す「まとめ」を書くことができます。
詳しくは、「ブログの記事構成作り」で解説します。
記事構成が分かりやすいと、読者も安心して記事を読めて、結果、読了率が向上します。
記事をスムーズに執筆でき、効率的な進行が期待できる
記事の骨組みを事前に決めることで、執筆が容易になります。
行き当たりばったりに進めると、途中での迷いや矛盾、また内容のまとまりにくさといった問題が生じる可能性があります。
これらの課題を未然に防ぐ手段として、記事の構成が役立ちます。
執筆時間を短縮でき、生産性を向上させられる
記事の構成が整っていると、執筆作業にに専念できます。
これにより、執筆にかかる時間を短縮することができます。
構成を考えながら執筆する場合、2倍疲れますし、作業スピードも低下します。
考えるために手が止まる時間が増えることがあります。
記事構成が整っていると、これらの問題が解消され、執筆作業の時間短縮だけでなく、作業効率も向上するのです。
検索エンジンに評価されやすくなる
検索エンジンは、ユーザーにとって役立つ情報を提供しているサイトを上位に表示するようになっています。
記事構成がしっかりとしている記事は、以下の点において検索エンジンにとって優良な記事と判断されやすくなり、結果的に検索結果の上位に表示されやすくなります。
記事の内容が分かりやすい
記事構成がしっかりとしている記事は、見出しや文章構造などが明確で、記事の内容が分かりやすくなっています。
検索エンジンは記事の見出しや文章構造などを分析して、記事の内容を理解しようとします。
そのため、記事構成が分かりやすい記事は、検索エンジンにとって記事の内容を理解しやすくなり、評価されやすくなります。
ユーザーにとって読みやすい
記事構成がしっかりとしている記事は、論理的な流れが分かりやすく、ユーザーにとって読みやすい記事になっています。
検索エンジンは、ユーザーの滞在時間やクリック率などの指標を分析して、記事の質を判断しています。
そのため、ユーザーにとって読みやすい記事は、ユーザーの滞在時間が長くなり、クリック率も高くなる傾向があります。
結果的に、検索エンジンから高評価を得やすくなります。
キーワードの配置が適切
記事構成を作る際には、ターゲットキーワードを意識的に配置することが重要。
ターゲットキーワードを適切な場所に配置することで、検索エンジンが記事の内容を理解しやすくなり、検索結果に表示されやすくなります。
内部リンクを活用
記事構成を作る際には、関連記事への内部リンクを活用することも有効です。
内部リンクを活用することで、ユーザーがサイト内をスムーズに回遊できるようになり、サイト全体の滞在時間が長くなります。
また、内部リンクは、検索エンジンにとっても記事の関連性を示す指標となるため、検索エンジンからの評価も高くなります。
》【内部リンクの貼り方】効果抜群のSEO対策を知りたくないですか?
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【内部リンクの貼り方】効果抜群のSEO対策を知りたくないですか?
ターゲットに合わせた記事を書ける
ターゲットに合わせた記事を書くことは、ブログ記事の質を高め、読者にとってより有益な記事にするために非常に重要です。
ターゲットに合わせた記事を書くためには、以下の点に注意が必要です。
ターゲット読者を明確にする
記事を書く前に、ターゲット読者を明確にすることが重要です。
ターゲット読者とは、記事を読んでもらいたい人です。
ターゲット読者の年齢層、性別、職業、興味関心などを具体的にイメージすることが重要です。
ターゲット読者のニーズを知る
ターゲット読者のニーズを知ることで、どのような記事が求められているのかを把握することができます。
ターゲット読者のニーズを知る方法は、以下の通りです。
- アンケート調査を行う
- インタビューを行う
- SNSやブログのコメント欄をチェックする
- 競合サイトの記事を分析する
- ターゲット読者のニーズを把握することで、より的確な情報を提供することができます。
ターゲット読者の言葉を使う
ターゲット読者の言葉を使うことで、記事がより親しみやすく、理解しやすくなります。
ターゲット読者が普段使っている言葉や言い回しを意識して記事を書くようにしましょう。
ターゲット読者の目線で記事を書く
ターゲット読者の目線で記事を書くことで、共感を得やすくなります。
ターゲット読者が抱えている課題や悩みを解決するような内容の記事を書くようにしましょう。
具体的な事例やデータを盛り込む
具体的な事例やデータを盛り込むことで、記事がより説得力のあるものになります。
ターゲット読者が理解しやすいように、分かりやすく説明しましょう。
ブログの記事構成を作る上での6つの下準備
本記事では、「記事構築の重要性」に焦点を当てていますが、じつは記事構成を作る前の『下準備』が実は非常に重要です。
以下は、そのための6つの下準備について詳しく解説します。
- どんな悩みや課題を解決したいかを明確にする
- 悩みや課題を抱える読者がどのキーワードで検索するかを考える
- 検索ボリュームを調べる
- 悩みや課題を抱えている人はどんな人なのかを把握する
- 解決すべき内容を具体的に決める
- 読者に対して、解決後にどのような行動を促すかを考える
どんな悩みや課題を解決したいかを明確にする
読者が抱えている悩みや課題を明確にすることから始まります。
- 過去の経験から、同様の状況の乗り越え方を理解している
- 経験はしていないが、解決案を熟知しており、自信もって提案できる
この2軸から、悩みや課題を考えてみましょう。
特に「①過去の経験から、同様の状況の乗り越え方を理解している」は、あなた独自の経験であるので、独自記事(オリジナルコンテンツ)として、Googleや読者に評価される可能性が高いのです。
解決方法は2つあります。
悩みであれば、「HARM(ハーム)」から考えるといいです。
HARMとは、以下の4つの言葉の頭文字から取られた言葉です。
H(Health):健康、美容
A(Ambition):夢、将来、キャリア
R(Relation):人間関係、結婚、恋人、会社
M(Money):お金
この4つのテーマは、人間であれば1つぐらいは気になるはずです。
この切り口から探せば、確実にニーズの高い悩みを見つけ出せます。
ただし、ブログのジャンルに注意が必要です。
例えば、仮想通貨に特化したブログを運営しているのに、結婚に関する記事を書いても、読者は必要としていない情報なので、そっぽ向いてしまいます。
読者は仮想通貨に関する情報を求めているので、テーマの一貫性を保つことが重要です。
あなたのブログのジャンルの中から、需要がある悩みや課題を探しましょう。
≪例≫
- 仮想通貨で失敗しても立ち直れる方法
- 仮想通貨で儲けたら税金の手続きの方法
もう1つの探し方が、Yahoo! 知恵袋を利用して探す方法です。
Yahoo知恵袋は、様々な悩みや疑問が見える化されているので、ここから探すと、参考になるヒントが得られます。
ただし、注意しないといけないのは、回答内容までは見ないことです。
見てしまうと、回答内容に寄った記事になってしまい、あなたの考えやアイデアが出て来なくなってしまいます。
執筆後であれば、回答を見ても問題ありませんが、執筆前に見ることは極力避けましょう。
悩みや課題を抱える読者がどのキーワードで検索するかを考える
2つ目の準備が、SEOで上位表示させたいキーワードの候補を決める作業です。
》【ブログのキーワード選定を伝授】初心者でも分かりやすく解説
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【ブログのキーワード選定を伝授】初心者でも分かりやすく解説
「どんな悩み・課題を解決したいのか」で決まったテーマに基づいて、ユーザーがGoogleで検索する際に使用するキーワードを探していく作業になります。
基本的には、ラッコキーワードというツールを使い、調べていくのですが、本記事では、もう1つの重要な方法に焦点を当てたいと思います。
-
ラッコキーワードの使い方【保存版】ブロガー必須ツール
「再検索キーワード」を調べる方法です。
再検索キーワードとは、ユーザーが初回の検索で満足できなかったため、同じテーマに関連する別のキーワードで再検索することを指します。
例えば、「ブログ 稼ぐ」で検索した際に、「関連性の高い検索」に「ブログ 稼ぐ」に対する新しいキーワードが表示されます。
これは、ユーザーが欲しい情報をより具体的に求めている兆候です。
「ブログ 稼ぐ」に『始め方』というキーワードが新たに付けて、検索結果をより絞り込みをしようとしている場合や、「ブログ 稼ぐ」では欲しい結果が得られなかったので「ブログ収入」に置き換えて、新たに『現実』というキーワードを付けている場合があります。
再検索キーワードを調べることによって、ユーザーが求めている本当の情報が見えてくるのです。
今回の8つのキーワードは、3つのグループに分かれるかと思います。
【1つ目のグループ】
「ブログ収入 一般人 平均」
「ブログ収入 現実」
→ブログの実情を知りたい。ブログ経験者かまだやってことがない方なのかは分からないが、ブログに関するある程度の知識を持っている可能性が高い。
【2つ目のグループ】
「ブログ 収益化 難しい」
「ブログで稼ぐ 無理」
→ブログでの収益化は難しいと感じている。ブログ経験者の可能性が高い。
【3つ目のグループ】
「ブログ 稼げるジャンル」
「ブログ 稼ぐ 始め方」
「ブログで稼ぐ アメブロ」
「ブログで稼ぐ どこがいい」
→ブログで稼ぎたいと考えている。ブログ初心者の可能性が高い。
もし「ブログ 稼ぐ」でアクセスを狙う記事を書くなら、この3つのいずれかに関する内容を書かなければ、再検索されてしまうかもしれません。
それか、「ブログ 稼ぐ」というキーワードではなく、この8つの再検索キーワードのいずれかで上位表示を目指しても良いでしょう。
再検索キーワードの調査には便利なツールがあります。
無料で利用することは可能ですが、1週間に1度パスワードが変わります(毎週日曜日の10時)。
このツールの開発者の柏崎剛氏が、毎週日曜日の10時に、Xにポストするので、チェックしましょう。
検索ボリュームを調べる
「悩みや課題を抱える読者がどのキーワードで検索するかを考える」で出てきたキーワードの検索ボリュームを調査します。
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【要保存】無料で検索ボリュームが調べられる方法9選
「検索ボリュームが多いほど、上位表示されると多くのアクセスが期待できる」
考え方としては正しく、間違ってはいません。
しかし、これらのキーワードは「ビッグワード」と言われ、企業が多くの資金とリソースを投入して、上位表示を狙ってきます。
そのため、僕たちのような個人ブロガーが上位表示できる確率は低いのです。
そのようなところで戦うよりは、検索ボリュームは低くても上位表示可能なキーワードを選ぶことが重要です。
Googleキーワードプランナーでは、「100以上1,000未満」の検索ボリュームが最適です。
-
キーワードプランナーで的確な検索ボリュームを見極めよう【ブロガー必読】
企業は、このような検索ボリュームだと、(記事制作費の)費用対効果が合わないので、狙ってきません。
ただし、数多くの個人ブロガーがしのぎを削っている可能性があるので、決して楽に上位表示できるとは限りませんので注意してください。
検索ボリュームの調査後に、現在上位に表示しているサイトを確認しましょう。
検索ボリュームが低い場合でも、企業や有名ブロガーが競合している可能性があります。
その場合には、「戦わない」という判断も必要になるかもしれません。
「戦える」と判断した際には、ここからノンストップで記事構成を作りこみに入ります。
悩みや課題を抱えている人はどんな人なのかを把握する
あなたが執筆しようとしている記事は、どんな人に読んでもらいたいか。
いわゆるペルソナ作りです。
僕はペルソナを作る場合には、5W1Hを使います。
副業ブログをこれから始めようと思っている人たちに向けて、記事を書こうとしているのでしたら、僕なら以下のようなペルソナを作ります。
Who | どんな人に読んでもらいたいか | 社会人、ITリテラシーが低い、ブログ初心者 |
What | 何が知りたいのか | ブログで稼ぐための方法 |
Why | なぜ知りたいのか | 現在の収入に満足しておらず、追加の収入源を模索している |
When | いつその情報が必要なのか | 1ヶ月以内にブログを始めたいので、情報は今すぐ欲しい |
Where | どこでその情報が必要なのか | 自宅や通勤中の電車内で情報を得る |
How | どのようにして解決させるか | ASPに登録してもらい、アフィリエイト広告をブログ記事内に貼れるようにする |
ペルソナの具体性は名前や年齢も含めて決定する必要がありますが、このレベルでも十分な情報を得られます。
このようなペルソナを作ることで、伝え方や伝える情報が変わってくるのです。
今回のペルソナであれば…
- IT用語を最小限に抑え、使う場合には必ず補足説明を入れる
- 文章はできるだけ分かりやすくし、図解を活用する
- アフィリエイトに関する初心者向けの情報を含める
- ブログが本業の給料を上回る可能性を強調する「ブログ・ドリーム」
このように、ITリテラシーが低い読者を対象にした記事を心掛け、わかりやすく丁寧な表現を心掛けるべきです。
解決すべき内容を具体的に決める
悩みや課題に対して、まずは、あなたが考え、解決方法を見つけましょう。
その時に、PREP法という文章の型を使うことで、文章に説得力が生まれます。
P(Point):解決方法の結論
R(Reason):なぜその方法で解決できるのか
E(Example):その解決方法の例
P(Point):再度、解決方法の結論
他のブログや情報に惑わされず、自らの視点を大切にしましょう。
時間をかけても問題ありませんので、よく考えて解決策を見つけ出しましょう。
また、記事の構成において大事なのが「網羅性」です。
あなたが上位表示させたいキーワードで検索し、上位表示されているサイトが、Googleがユーザーにとって、最も有益な情報を提供していると評価しています。
このように上位表示されているサイトの記事と同じくらいの情報量が無ければ、まずはスタートラインに立てません。
そのためには、ラッコキーワード内にある「見出し抽出(上位20サイト)」というツールを使いましょう。
このツールを使えば、上位20サイトの記事の見出しだけを抽出してくれるので、あなたの中で足りない情報があれば、メモしておきましょう。
ここで注意しなければいけないことがあります。
それは上位表示されている記事の中身は確認しないことです。
記事の執筆の際に、その内容に影響を受けてしまい寄ってしまうからです。
同じ内容は、Googleも読者も評価しません。
上位表示されている情報を見ればいいからです。
ここでも、あなたなりの独自の見解を述べるようにしましょう。
読者に対して、解決後にどのような行動を促すかを考える
記事を読んだ読者にはどんな行動をしてもらうか決めてください。
僕も興味深い情報やノウハウを得ることはありますが、それを実際の行動に結びつけないと、すぐに忘れてしまいます。
読者が「この記事はためになった」と感じる瞬間は、単に読み終えた瞬間ではありません。
その情報を活かして何かを実践した瞬間です。
例えば、あなたがブログに関する動画を見た直後、その内容がためになったと思うかもしれません。
しかし、それをただ受け入れるだけでは、それほど長く記憶に残りません。
その動画の内容に基づいて即座に行動し、同じような結果を得たとき、その時に初めてその情報が深く記憶に残るのです。
自分の行動が結果として現れることで、情報が強く印象づけられるのです。
ですので、記事を読んだ読者には、新しい知識やアイデアを受け入れるだけでなく、それを実践に移す行動を起こすように促しましょう。
自分の経験に基づいて、読者も学び、成果を出せたことで、記事が真の意味で役立つものとなるのです。
ブログの記事構成作り
下準備が整ったので、いよいよ記事構成の作成に取り掛かります。
記事ごとに異なる構成を用意すると、作業が煩雑になります。
そのため、事前に記事のテンプレートを作成しておくことをおすすめします。
僕が利用しているテンプレートを紹介します。
》ブログの書き方テンプレートを大公開【初心者でも使いやすい】
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ブログの書き方テンプレートを大公開【初心者でも使いやすい】
- 記事のタイトル
- リード文
- 本文
- まとめ
4つのセクションに記事を分割し、それぞれに焦点を当てて解説していきます。
記事を効果的に構成することで、読者が理解しやすくなります。
記事のタイトル
記事の構想を練る段階では、2つの重要な観点に留意する必要があります。
- キーワードはなるべく先頭に置く
- クリックしたくなるタイトルにする
キーワードはなるべく先頭に置く
記事のタイトルにおいて、キーワードの重要性と配置は大変重要です。
検索結果において上位に表示されることが期待される場合、キーワードはできるだけタイトルの冒頭に配置するべきです。
検索結果が表示される際、ユーザーが検索窓に入力したキーワードと一致するかどうかがクリック率に大きな影響を与えます。
そのため、ユーザーが「この記事は解決してくれるかも」と感じるようなキーワードの配置が重要です。
以下のグラフは、seoClarityが発表した、検索結果において、上位20位までの平均クリック率を示したものになります。
タイトルによっては、各順位のクリック率よりも高い数値が出る可能性は十分にあります。
上位表示させたいキーワードは、できるだけ頭に持ってくるようにしましょう。
クリックしたくなるタイトルにする
「この記事には自分が解決したいことが載っているかも」と思わせることが大事です。
以下の記事で詳しく解説していますので、必ずチェックしてみてください。
》絶対にクリックしたくなる記事タイトルの付け方37選(例文付き)
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絶対にクリックしたくなる記事タイトルの付け方37選(例文付き)
リード文
リード文とは、記事のタイトルを読んだ人たちを、本文に誘導させるための、橋渡しの役を担っているのです。
本文を読むかどうかが、ここの文章で決まってしまいます。
そんな重要な役割があるリード文ですが、記事構成を作る際にどんな情報を出せばいいのか。
実は、あなたはもう答えの準備ができています。
この4つを使えばいいのです。
まずは、読者が抱えているであろう悩みや課題を提示してあげましょう。
それから、再検索キーワードで調べた際に出てきた、本当の悩みや課題も提示してあげることで、読者に気付きを与えられます。
そうすると、読者は「そうそう!それが本当は知りたかったの!」と思ってもらえます。
次に、特に記事を読んでもらいたい人を読者に伝えます。
作ったペルソナの中で、「Who」「What」「Why」「When」を使って、特に読んでもらいたい人として示してあげましょう。
そうするとことで、カクテルパーティ効果ではありませんが、自分事に捉えてもらえる効果があります。
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ブログで稼ぐための心理学11選!人の心を揺さぶる効果的なライティング術とは?
次に、解決方法の提示です。
リード文では詳細な解決策は説明せず、概要だけ触れることが重要です。
解決案の詳細を見たい場合には、本文を見させるように仕向けるのです。
実はここにも心理現象があります。
「ツァイガルニク効果」です。
途中で中断した事柄ほど続きが気になるという心理現象です。
テレビ番組で「続きはCMのあとで」というテロップを見たことはありませんか?
まさに「ツァイガルニク効果」を使ったものです。
ブログでも使えるテクニックですので、良きタイミングで、あなたのブログでも使ってみてください。
リード文について、もう少し詳しく知りたいという方は、》基礎から学べるブログのリード文の書き方講座【例文付き】の記事をご覧ください。
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基礎から学べるブログのリード文の書き方講座【例文付き】
本文
本文では下準備の「解決すべき内容を具体的に決める」を使います。
その前に、「悩みや課題を抱えている人はどんな人なのかを把握する」で作ったペルソナを再確認しましょう。
もし、初心者向けに記事を作る場合には、「〇〇〇とは」(例:SEOとは)といった基本的な情報を、本文の冒頭に持ってくるように構成を組みましょう。
中盤や終盤に「〇〇〇とは」を置いた場合、初心者にとっては難しい記事と捉えられてしまい、記事を早々に離脱されてしまうかもしれません。
そのようなことが起こらないようにするためにも、冒頭で基本的な情報を持ってきて、読者に基礎を学んだ状態で、続きを読んでもらうようにさせるのです。
一方、中級・上級者向けに記事を書く場合には、このような基礎知識の部分は割愛して問題ありません。
SEOの観点からは、これらの情報があったほうがいいという意見もありますが、読者からすると「知ってるよ」と思われるだけで、邪魔なコンテンツになってしまうので、ペルソナを確認した上で、必要or不要を判断するようにしましょう。
そして、本題である悩みや課題の解決策を的確に提示しましょう。
今は記事構成を作っている段階ですので、見出しだけ作っていきましょう。
本記事の見出しはこんな感じです。
見出しは3種類に分かれます。
- 大見出し (おおみだし)
- 中見出し (なかみだし)
- 小見出し (こみだし)
大見出しはh2タグを使い、中見出しはh3タグを使い、小見出しはh4タグを使うことになるかと思います(WordPressのテーマによって、異なる場合がありますので、一概に必ずこれらのタグを使っているとは限りません。)
大見出しのh2タグを使う際には、必ず、検索結果で上位表示させたいキーワードを含めましょう。
Googleにこの記事はどんなキーワードでアクセスしてもらいたい記事なのか、認識してもらうためです。
入れてはいけないということはありません。
しかし、見出しに必ずキーワードが入っていると、今度は読者からすると違和感を覚えてしまいます。
読者ファーストを考え、無理して入れる必要はありません。
まとめ
本文の内容をまとめつつ、「読者に対して、解決後にどのような行動を促すかを考える」で決めましたアクションに誘導するのです。
ブログ記事の構成が整った後に行うべき確認ポイント
執筆に着手する前に、以下の3つの要点を確認することが重要です。
- 見出しを読むだけで、記事の主旨が理解できるかどうか
- 矛盾や混乱した構成になっていないか
- 共起語を調べる
見出しを読むだけで、記事の主旨が理解できるかどうか
見出しが記事の目次になります。
読者は本文も読むかどうかは、リード文と目次を見て判断します。
書店で本を手に取るとき、目次を確認して本の中身を理解し、自分が求める情報や興味を引くかどうかを判断しますよね?
同じように、ブログの見出しも読者にとって重要な要素であり、見出しを通じて記事の概要や内容の大まかな方針を伝えることが求められます。
矛盾や混乱した構成になっていないか
見出しを決める時に、論理的に考えながら、作り進めている方であれば、矛盾や「結局、どっちなの?」という構成にはならないのですが、時々、「どっちなんだよ!」とツッコミを入れたくなる記事構成を見かけることがあります。
特に1つの記事で複数の商品を紹介する時です。
「これはおすすめです」「こっちもおすすめです」というように、全部おすすめしてくるパターン。
商品を買うかどうか悩んでいる読者にとって、どれを選べばいいのか迷いが生じ、記事を見ている目的が果たせなくなりがちです。
執筆者にとっては、甲乙付けたくない気持ちは分かるのですが、評価をつけるか、どちらがおすすめかを明確に示しましょう。
共起語を調べる
共起語(きょうきご)とは、特定のキーワードと一緒に頻繁に使われる言葉のことです。
例えば、
「ブログ」であれば、記事、サイト、無料、登録、紹介、ランキング、方法
「SEO」であれば、解説、検索、対策、エンジン、サイト、初心、資料
が挙げられます。
共起語を使うことで、ユーザーが求めている情報を網羅しやすくなり、Google などの検索エンジンがコンテンツのテーマを理解しやすくなります。
共起語を必ず含めなさいとは言いませんが、極力入れられるようにしましょう。
ブログの良し悪しは記事構成で8割決まる
これまで、ブログの記事構成を説明してきましたが、おそらく、あなたの頭の中で気が付いたかもしれません。
ブログの記事は、構成によって決まってしまうということを。
ブログの良し悪しは記事構成で8割決まってしまうと言われています。
ブログ記事は、読者に情報を提供したり、行動を促したり、読者が抱える問題に対処することを目的としています。
これらの目的を達成するためには、記事の全体的な流れや、各セクションで伝えるべきことを明確にすることが重要です。
記事構成がしっかりしていないと、読者の興味を引くことができず、記事の内容が伝わりにくくなってしまいます。
また、記事の目的が不明確だと、読者に何をしてもらいたいのかが伝わらず、記事の内容が分かりにくくなります。
同時に、記事の目的がはっきりしていないと、読者にとっての価値も伝わりにくくなります。
したがって、ブログ記事の良し悪しは、記事の構成で8割が決まると言っても過言ではないのです。
記事の構成には十分な時間をかけ、以下のポイントに注意してください。
- 納得のいく構成にする
- 矛盾のない構成にする
- 誰が読んでも理解しやすい構成にする
構成が整理されれば、執筆作業もスムーズに進むでしょう。
構成を考える過程で、何を伝えるかが整理され、下準備が整うことで、効果的で質の高いブログ記事が生まれるのです。
まとめ:ブログの記事構成を作り方【記事の良し悪しは構成で決まる】
本記事を簡単にまとめると…
本記事のまとめ
ブログの記事構成には5つのメリットがあります
- 読者に対して情報を分かりやすく伝えられる
- 記事をスムーズに執筆でき、効率的な進行が期待できる
- 執筆時間を短縮でき、生産性を向上させられる
- 検索エンジンに評価されやすくなる
- ターゲットに合わせた記事を書ける
ブログの記事構成を作る上での6つの下準備
- どんな悩みや課題を解決したいかを明確にする
- 悩みや課題を抱える読者がどのキーワードで検索するかを考える
- 検索ボリュームを調べる
- 悩みや課題を抱えている人はどんな人なのかを把握する
- 解決すべき内容を具体的に決める
- 読者に対して、解決後にどのような行動を促すかを考える
ブログ記事の構成が整った後に行うべき確認ポイント
- 見出しを読むだけで、記事の主旨が理解できるかどうか
- 矛盾や混乱した構成になっていないか
- 共起語を調べる
記事の良し悪しは、記事の構成で決まります。
記事の構成を考えずに執筆を始めると、途中で「この後の構成はどうしよう?」という疑問が生じ、最悪の場合は書き直しに至ることがあります。
ですから、記事を作成する際には、最初に構成を考慮することが大切です。
良い記事を書くためには、事前にどのような流れで情報を伝えるかを考え、それに基づいて段落や順序を決定することが必要です。
順を追って情報を提示することで、読者は内容を理解しやすくなります。
構成をしっかりと考えることで、文章が整然となり、読者にとっても理解しやすいものになります。
執筆作業に取り掛かる前に、設計図という名の記事構成を作ることは重要なので、もしあなたは今までに一度も作ったことがないのでしたら、次に作る記事から作ってみてください。