こんな疑問にお答えします
本記事の内容
- 質よりも量を重視した場合のメリットとデメリット
- 量よりも質を重視した場合のメリットとデメリット
- Googleは量と質のどちらを重視しているのか
- 量を確保する上で大事なこととは
- 「定量的な観点」と「定性的な観点」から見た質の高い記事とは
本記事の執筆者
「ブログの運営において、量と質、どちらが重要なのでしょうか?」
量とは、公開されている記事の本数を指します
質とは、読者が満足する高品質な記事を指します
この疑問は、ブログ運営者にとって永遠のテーマとされています。
僕もこの問いに直面し、1週間ぐらい悩んだことがあります。
結論として、「量と質を兼ね備えることが重要」という答えに落ち着きました。
「やっぱり、そういう答えになってしまうよね」という声が聞こえてきそうですが、この記事では、その理由を分かりやすく説明します。
また、
- 記事の量を増やすためのコツ
- 記事の質を向上させるポイント
についても紹介します。
この記事を読んでいるあなたは、既にブログを運営しており、記事を何本か書いたけど、なかなか成果が出ずに、心が折れかけていないでしょうか?
そんな方々に助けを提供するために、この記事を作成しました。
もちろん、心が折れかけていない
- Googleが欲している記事はどんな記事か知りたい方
- 1日でも早くブログで稼ぎたいと思っている方
- 質の高い記事の判断軸は分からない方
ぜひお読みいただきたい内容となっています。
最後までお付き合いいただければ、モヤモヤが解消され、「新しい記事を早く作りたい!」という気持ちになることでしょう。
目 次
ブログの量と質どちらが重要なのか?
冒頭でもお伝えしましたが、ブログは量と質、両方とも重要です。
質よりも量を重視した場合
量よりも質を重視した場合
それぞれの視点から「なぜ量が大事なのか?」「なぜ質が大事なのか?」を考えれば、僕が言う「量と質を兼ね備えていることが大事」というのが理解していただけるはずです。
質よりも量を重視した場合
量を重視した場合、ネガティブなことが多そうに見えるかもしれません。
しかし、既に結論をお伝えしている通り、「量と質を兼ね備えている」であるので、その点を忘れずに読み進めてください。
質よりも量を重視した場合に起こること
- Googleに評価されない
- ブランディングの毀損(きそん)
- 読者の満足度が上がらない
- 頑張った分と結果が伴わない
- 初心者ブロガーであれば、まずは質よりも量のほうが大事
- ブログの充実度が上がる
6つについて解説していきます。
Googleに評価されない
昔であれば、コンテンツを作れば、遅かれ早かれ、Googleのクローラーがブログ記事を巡回し、ほぼ検索結果に反映されました。
しかし、今は誰でもブログの運営ができる時代となり、溢れんばかりの情報がネット上に存在します。
その情報には、人々の悩みや問題を的確に解決する質の高いものもあれば、質の低い情報も散見されます。
Googleを利用するユーザーは、質の高い情報と低い情報のどちらの情報に出会えたら、「Googleを使って、検索して良かった」と思ってもらえますか?
答えは言うまでもなく「質の高い情報」です。
昔と違い今は、質の低い情報は、Googleに登録(インデックス)されません。
登録されていたとしても、検索結果の順位は低くなります。
一方で、アクセス数を増やすには、コンテンツの量も重要です。
記事の量が多いほど、検索結果に表示される可能性が高まります。
-
【ブロガー必見】質の高い記事とは【やることは4つだけ】
読者の満足度が上がらない
あなたは、質が低い記事を読んだ後に
- またその記事を読みたい
- 他の記事も読んでみたい
- 新しい記事が公開されたら、それを確認したい
と思いますか?
おそらくチェックしたいと思わないでしょう。
時間がもったいないだけです。
たとえ多くの記事を作ったとしても、読者の頭の中では、「他の記事も同じくらいの品質だろう」と判断し、記事量があることで読者の満足度が上がるというのは少ないのです。
頑張った分と結果が伴わない
いわゆる「工数対効果」と言われるものです。
たくさん作っても、品質が低いために検索エンジンからの評価が得られず、頑張ったのに評価されないという状況になってしまうことがあります。
このような状況が続くと、ブログへのモチベーションが下がり、結果として続けられなくなるかもしれません。
》ブログのモチベーションを上げる方法12選【すぐにできます】
-
ブログのモチベーションを上げる方法12選【すぐにできます】
初心者ブロガーであれば、まずは質よりも量のほうが大事
「場数を踏む」 ※経験値を貯めること
こんな言葉がありますが、ブログの世界でも同じことが言えます。
特に初心者ブロガーは、多くの記事を執筆することで以下の点を学べます。
- 記事の適切な構成や書き方を習得する
- SEOに配慮した記事の執筆方法を習得する
- 読者の悩みや課題を理解できるようになる
これにより、先輩ブロガーが教えてきてくれた内容が徐々に理解できるようになります。
別のブログで運営経験があれば、新しく立ち上げた記事1本目から質の高い記事が書けると思いますが、全くの初心者の方は難しいのです。
時折、「最低でも100本は記事を書きましょう」といったアドバイスをブログやSNSで見かけることがあります。
決して「100本の記事を書けば、ブログで稼げる」という意味ではありません。
100本書いて、記事をどのように書けばいいのかが理解できるという意味です。
NaoYamaBlogでも、「最初に作った記事」が存在しますが、現在は非公開にしています。
なぜなら、質が低い(低すぎる…悲)記事だからです。
当時、「これぐらいの記事で十分だろう」と、今思えば生意気な思考で執筆していました。
当然ながら、Googleにはインデックスされませんでした。
それからブログについて学んでは、実践するために、新しい記事を書き、また勉強しては記事を書くというのを繰り返しました。
その結果、「読者とGoogleの双方から評価される記事はこういうことか」と理解できるようになりました。
初心者のブロガーにとっては、「100本の記事を書く」というのは正直辛いかもしれませんが、まずは場数を踏んでみてください。
》SEOに強い記事の書き方を一挙公開【読者と検索エンジン両方を満足させる】
-
SEOに強い記事の書き方を一挙公開【読者と検索エンジン両方を満足させる】
ブログの充実度が上がる
ブログにたくさんの記事があると、見る人にとって魅力的に映ります。
さまざまなテーマから自分が興味を持つ内容を探し出せるからです。
多様なテーマの記事を提供することで、多くの読者の期待に応えることができるようになります。
読者がよく検索するキーワードをカバーすることにより、幅広いニーズに対応することが可能です。
たとえば、「ダイエット」という大きなテーマに対して、「ダイエット 食事」「ダイエット 運動」「ダイエット サプリメント」といった具体的なキーワードで記事を整えることで、さらに多くの方々に興味を持ってもらえるというメリットがあるのです。
量を確保するための大事なこと
記事量を確保するためには、以下の7つことを守るのが大事です。
- 記事の完成度は60%で公開する
- ネタを多くストックしておく
- 時間の使い方を工夫する
- AIを有効活用する
- 作業量の合理化
- 記事のテンプレートを用意しておく
- 記事を書くという習慣をつける
7つについて、それぞれ解説していきます。
記事の完成度は60%で公開する
「記事の完成度は、100%でないと公開してはいけない」と思っていませんか?
僕もブログを始めた頃は、100%を目指したために、満足できずに書き直しの繰り返しで、いつになっても公開できない状況に陥ることがありました。
当時、1年間で100本の記事を公開する、そのためには3日に1本は記事を公開するという目標を立てていました。
しかし、完成度100%を求めるがために、目標は守れませんでした。
「記事の質を上げるには、リライトが大事」でも説明しますが、ブログにはリライトという工程があります。
この作業の存在を知ってからは、どうせリライトするから、まずはこの程度でいいかなという気持ちで記事を量産していったのです。
もちろんですが、完成度は低かったのでインデックスされる率は低かったです。
完成度60%とは、
- 10,000文字の記事を5,000~6,000文字しか書かない
- 記事の内容の掘り下げが浅い
- 文章の装飾を施さない
- 画像は記事のメイン画像以外入れない
などの状態です。
もちろん、書いてある内容は正しい情報です。
自分の中で、60%で公開するというルールを作ってからは、1ヶ月に10本ペースで記事を書けるようになりました。
ネタを多くストックしておく
パソコンに向かってから、「今日は何の記事を書こうか」と悩んでいたら、無駄に2~3時間を費やすことになります。
ネタは常にストックしておくことが大事です。
日常の中で、ふとアイデアが閃くことがあります。
通勤途中で、入浴中に、料理している時に、散歩してる時に、育児してる時に
アイデアが浮かんできた時には、すぐにメモを取ったり、スマホのメモアプリに保存しておきましょう。
-
ブログのネタ不足解消!12の探し方で毎日更新も楽々
これらのメモを集めてから、自分の中で記事の編集会議を行います。
編集会議は、具体的には以下の4つのことをおこないます。
- メモアプリで残した記事のアイデアを基にキーワードを選定する
- 検索ボリュームを調べる
- ①で決めたキーワードで検索し、現在の上位サイトを確認する
- 上記の3つがクリアした後に、記事の構成を考える
①キーワードの選定は、Googleでユーザーが検索した時に、どんなキーワードで自分のブログに流入してきてもらえるといいのかを調べます。
》【ブログのキーワード選定を伝授】初心者でも分かりやすく解説
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【ブログのキーワード選定を伝授】初心者でも分かりやすく解説
②検索ボリュームは、①で決めたキーワードが、1ヶ月にどのくらい検索されているかを調べる工程です。
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【要保存】無料で検索ボリュームが調べられる方法9選
aramakijake.jpやGoogleキーワードプランナーのようなツールで調べます。
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aramakijake.jpの使い方と精度を徹底解説!検索ボリューム調査に欠かせないツール
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キーワードプランナーで的確な検索ボリュームを見極めよう【ブロガー必読】
検索ボリュームが少なすぎる場合、大抵の場合はボツです。
しかし、将来的に検索ボリュームが急増する可能性がある場合は、次の工程の記事構成を考えるのを許可しています。
例えば
「〇〇〇 評価」
「〇〇〇 メリット」
「〇〇〇 デメリット」
「〇〇〇 比較」
「〇〇〇 おすすめ」
「〇〇〇 無料」
「〇〇〇 使えない」
「〇〇〇 オワコン」
「〇〇〇とは」
これらのキーワードは、必ずと言っていいほど、検索ボリュームが増えます。
新しく生まれたキーワードが今後検索ボリュームが増えることが予想できるが、その単一キーワードだけで上位表示させるのはできないと予測できる場合には、最初から上記のキーワードで記事を先回りで作ってしまうのです。
そして、世の中の検索需要が伸びてくるのを待つという戦略もありです。
(検索ボリュームの話に戻しますが)検索ボリュームが多すぎてもボツです。
世の中の人が既に多く検索しているということは、そのキーワードを狙って、上位表示を目指している人たちが数多くいることを意味します。
競合が多すぎるところで戦うよりも、勝てる可能性があるところで戦ったほうが賢明です。
この勝てるかどうかを調べるのが「③競合サイトを調べる」です。
上位10サイトを見て、企業や政府系サイトが支配している場合には、それらの牙城を崩すのは不可能なので、諦めましょう。
潤沢な資金とリソースがあるサイトには勝てません。
負け戦になるだけなので、戦う前に退散するという選択肢も必要なのです。
個人のブログが上位を占めており、ドメインパワーがそれほど高くない場合にはチャンスです。
記事構成の作成に取り掛かるべきです。
記事構成の作成の時点では、文章は作らなくていいです(これだけは絶対に書きたいという内容のメモを残す程度で十分です)
こうしてできた「記事のネタ」を多くストックすることで、心理的な余裕が生まれ、執筆に専念できます。
もちろん、時間の経過とともに、作っておいた「記事のネタ」が古くなってしまうこともあります。
適切なタイミングで記事を制作することが重要なのです。
時間の使い方を工夫する
ブログの利点は、スキマ時間でも作業ができることです。
通勤中やランチタイム、おやつの合間、入浴時、子供が昼寝中など、短い時間を活用して記事を完成させられます。
1本の記事を作るためには、以下の工程があります
- キーワード選定
- 検索ボリュームを調べる
- 競合サイトを調べる
- 記事を読むペルソナを決める
- 共起語を調べる
- 記事構成を考える
- 記事の執筆
- メタディスクリプションを作る
- (必要であれば)アフィリエイト広告を調べる
- 記事の推敲と校正
- 記事の公開
「記事の執筆」以外は、スマホがあればできますが、記事執筆は、キーボードのあるパソコンやタブレットを利用するのをおすすめします。
スキマ時間を有効に活用することで、1本の記事を仕上げるまでの日数を短縮できます。
時間を有効に使い、効率的なブログ運営を心がけましょう。
AIを有効活用する
AIの中でも、特にChatGPTやAIライティングツールの力を借りましょう。
-
ブログ成功の鍵はChatGPTにあり!記事投稿までのステップ解説【ブクマ必須】
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おすすめのAIライティングツール12選【使わなきゃ損!】
AIに任せてしまえば記事執筆まで簡単にできてしまいます。
現在のGoogleの見解によれば、高品質のコンテンツであれば、人間かAIかにかかわらず同等に評価されるとされています。
質の高いコンテンツの評価に重点を置くことは、Google が創業以来、軸としてきたことです。その方針は今も変わらず、信頼できる情報を表示するように設計されたランキング システムから、ヘルプフル コンテンツ システムにまで徹底されています。昨年導入したヘルプフル コンテンツ システムは、検索でよい掲載順位を獲得することを目的としたコンテンツではなく、ユーザー第一に作成されたコンテンツを検索者が確実に見つけられるようにするための仕組みです。
AI 生成コンテンツは Google 検索のガイドラインに抵触しますか?
AI や自動化は、適切に使用している限りは Google のガイドラインの違反になりません。検索ランキングの操作を主な目的としてコンテンツ生成に使用すると、スパムに関するポリシーへの違反とみなされます。
Google 検索で AI 生成コンテンツを禁止しないのはなぜですか?
自動化は有用なコンテンツを作成するために制作の現場で長い間使用されてきました。AI を活用することで、これまでにない面白い方法で有用なコンテンツを作成したり、コンテンツをさらに改善したりできます。
Google 検索では、質の低い AI 生成コンテンツによって検索結果が占領されてしまわないよう、どのような対策を講じていますか?
質の低いコンテンツは Google 検索が取り組んできた課題として目新しいものではありません。Google は長年にわたって、人間と自動化の両方が作成した低品質コンテンツに対処してきました。コンテンツの有用性を判断するためのシステムや、オリジナルのニュース報道を優先するためのシステムなどを導入しています。そうしたシステムは定期的なアップデートにより、常に改善が図られています。
ただし、将来的にはGoogleがAI生成コンテンツを低品質と判断する可能性もあります。
AIに頼りっぱなしのブログだったら、オワコンになってしまうかもしれません。
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ブログはまだまだ健在!オワコン説を覆す5つの理由
そのような問題が起きないためにも、AIの使い方には注意が必要です。
個人的な見解としましては、記事の執筆を完全にAIに任せず、アイデア出しやキーワード選定などの裏方の作業を任せた方がいいと思っています。
文章の校正も大丈夫かと思いますが、できるだけ、あなたが考えたオリジナルの文章は残したほうがいいでしょう。
僕も文章の校正のために、ChatGPTの力を利用していますが、AI生成コンテンツはどうしても単調で無機質な文章になりがちです。
人間っぽさが失われた文章になるので、できるだけ自分の言葉を残すようにしましょう。
ChatGPTを作っているOpenAIは、AI Text ClassifierというAIを公開しています。
これは、作られた文章はAIが作ったのか、人間が作ったのか判別するAIです。
精度は決して高くはありませんが、OpenAIがこのようなAIを持っているのであれば、Googleも持っていてもおかしくないです。
将来的にはクローリング時にAI生成コンテンツかどうかを判別し、それに応じてインデックスする可能性があります。
ちなみに、NaoYamaBlog内でも、1記事だけAIに作らせた記事(「リード」と「まとめ」は僕が考えて作りました)が存在しますが、質が低いためかGoogleにインデックスされていません。
作業量の合理化
作業量が増える原因の1つは、「選択肢が複数ある場合に余計な時間を費やしてしまう」ことです。
具体的な例を挙げれば、
- 記事内で使う写真素材を異なる複数のサイトから探す
- 文章の装飾パターンが多い
です。
》おすすめの無料写真素材サイト15選【ブログの見栄えがアップします】
-
おすすめの無料写真素材サイト15選【ブログの見栄えがアップします】
選択肢が多いと、どれを選ぶかに迷いが生じ、時間が無駄になります。
この無駄な時間を削減するために、敢えて選択肢を絞ることも記事の量を増やす一助となります。
ただし、あまりにも絞りすぎると
- 画像が全くない
- 文章の装飾が全くない
ということが起こると、今度は読者の読了率の低下に繋がるリスクがあります。
あなたの中での良い塩梅ルールを決めましょう。
ちなみに、僕の場合は
- 記事のメイン画像はshutterstockで探す
- 見出しの下のイラスト画像はstorysetで探す
- 文章の装飾は約10パターン
というルールを設けています。
-
無料で使える海外のおしゃれなイラストサイト8選
隅から隅まで読んだ読者には、「このブログ、画像の使いまわしをしているな」と思われてしまうかもしれません。
けど、そのように隅から隅までチェックしてくれる読者は、僕たちにとっては、ありがたい存在です。
大抵の場合は、1記事もしくは2記事読んで離脱してしまうことが一般的なため、手抜きを感じる読者は少ないので、安心してください。
記事のテンプレートを用意しておく
毎回、記事の書き方を変えてたら、時間がかかってしまいます。
先に記事のテンプレートを作っておくと、作業の効率が上がるので、用意しておきましょう。
》ブログの書き方テンプレートを大公開【初心者でも使いやすい】
-
ブログの書き方テンプレートを大公開【初心者でも使いやすい】
記事を書く習慣をつける
できる限りブログを毎日書くという習慣をつけましょう。
1時間でも構いません。
最初は「面倒だな」という気分になってしまいます。
ですが、早ければ1ヶ月、遅くとも3ヶ月続ければ、ブログを書くのが当たり前の日課となります―これが習慣化です。
習慣化してしまえば、モチベーションを気にせず、記事の執筆作業に取り掛かれます。
ちなみに、僕は習慣化するため、自分の好みに合わせた作業環境を整えました。
- モニターを複数台用意し、作業効率が上がり楽しい状態に
- 好きな音楽をBGM代わりに流し続ける
- 好きなコーヒーをいつでも飲めるようにする
- おやつが常備してある
人それぞれモチベーションが上がる環境があるはずです。
自分なりの工夫を凝らしてみてください。
習慣化について、面白い本があるので置いておきます。
-
ブログを習慣化するための8つの秘訣【1ヶ月で変われます】
量よりも質を重視した場合
前章では「質よりも量を重視した場合」について触れました。
本章は「量よりも質を重視した場合」に起こる影響に焦点を当てます。
質を優先すると、以下のような結果が生じる可能性があります。
- SEOの評価向上により、多くのアクセスを獲得できる
- 読者満足度の向上により、リピーターの可能性が高まる
- 個々の記事の満足度が高まるが、ブログ全体の満足度は必ずしも高くならない
- 1本の記事を制作するのに時間がかかる
これらのポイントについて、以下で詳しく説明します。
SEOの評価向上により、多くのアクセスを獲得できる
Googleは、ユーザーの満足度向上を常に追求しています。
ユーザーの満足度が向上すると、Googleを継続利用する可能性が高まります。
何度も利用してもらえれば、Googleの収益源であるリスティング広告の売上が伸びる(広告をクリックされる回数が多くなる)ので、Googleは満足度向上を上げるという指標を重要にしているのです。
この満足度を上げるために、
- ユーザーが検索時に入力したクエリと検索結果のマッチング度が高いこと
- 検索結果ページに表示されるサイトが情報量豊富で、ユーザーが求めていた情報にたどり着けること
- 新しい情報を提供できていること
- 他のサイトにはない独自の視点のコンテンツを有すること
このようなコンテンツを供給できているページを、Googleは上位表示させるようにしています。
いわゆる、「質の高い記事」です。
それぞれのキーワードの検索ボリュームによって違いますが、上位表示できた場合には多くのアクセス数の獲得につながるのです。
定量的な方法としては、以下が挙げられます。
- Google検索結果で上位に表示されていること
- アクセス数が多いこと
- SNS上で記事がシェアされる数が多いこと
- 被リンク数が多いこと
一方で、定性的な評価としては次の点が考えられます。
- 信頼性のあるサイトを引用すること
- 他のブログに引用されること
- 網羅的であること
- 独自性があり、他のサイトにはない情報や視点を提供していること
があります。
定性的な方をもう少しだけ深堀していきます。
信頼性のあるサイトを引用すること
自分の記事をより信頼性のあるものに仕上げたいと思いませんか?
その際には、自分よりも権威あるブログや専門家の意見を引用することが効果的です。
NaoYamaBlogでは、SEOについて触れる際、自分の話が正しい情報であることを読者に理解してもらうために、Googleの公式ブログの記事を積極的に引用することが多いのです。
信頼性のあるサイトからの引用は、コンテンツに専門性と信頼性を付与する手段となります。
検索エンジンは、情報の深さや豊富さを評価し、それが利用者にとって有益であるかどうかを判断します。
信頼性のある情報源からの引用は、読者のユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験:ユーザーが感じる感動、印象などの体験)を向上させます。
読者は信頼性の高い情報を求めており、信頼性のある情報源からの引用は読者にとって有益な情報の手がかりとなります。
このことから、「引用」は、記事の質向上に寄与してくれるのです。
引用する際には、blockquoteタグもしくはquoteタグを適切に使いましょう。
これらのタグについて、詳しく解説している動画がありますので、必要な方はご覧ください。
Googleはあなたの記事は重複コンテンツと判断されてしまい、最悪の場合、その記事は価値が低いと判断されてしまうかもしれません。
-
Googleサーチコンソールで重複コンテンツ問題を解決せよ!【ブログ運営者必読】
結果として、以下のような不都合が生じる可能性があります。
- インデックスされない
- インデックスはされるが、検索結果の順位は上位に表示されない
このような残念な結果になりかねないので、必ず引用タグを利用しましょう。
他のブログに引用されること
「信頼性のあるサイトを引用すること」とは反対のお話です。
あなたが書いた記事が他のブログで引用される場合です。
引用する際には、引用元の記事のURLを明記します。
これにより、Googleは「AのブログはBのブログの記事を引用したのね。ということは、Bの記事は質の高いものである可能性が高い」と評価します。
他のコンテンツでは取り上げられていない情報、いわゆる独自の情報が求められます。
独自の情報を持ったコンテンツは、「他にはない情報を提供している」と認識され、引用されやすくなります。
独自性のあるコンテンツについては、「独自性があり、他のサイトにはない情報や視点を提供していること」で詳しく解説していますのでご覧下さい。
網羅的であること
「網羅性の高い記事」とは、「再検索する必要がない記事」のことです。
例えば、「新宿 焼肉」と検索したユーザーがいるとします。
このキーワードで、新宿で焼肉が食べられるお店を探しているというのは分かります。
しかし、ユーザーが本当に求めている情報がまだ見えません。
- 新宿で食べられる食べ放題の焼肉屋なのか?
- 新宿でランチに食べられる焼肉屋なのか?
- 新宿にある焼肉屋の個室で食べられるお店を探しているのか?
- 新宿にある焼肉屋で安くてうまいお店を探しているのか?
- 新宿にある高級焼肉屋を探しているのか?
- 新宿でランチでしかも安く食べられる焼肉屋なのか?
- 新宿にある焼肉屋に予約をしたいのか?
- 新宿にある焼肉屋で女性一人でも行きやすいお店を探しているのか?
様々な要望が考えられます。
このように「新宿 焼肉」と検索したユーザーでも、記事がこれらの要望に応えられる情報が網羅された記事であれば、Googleは高品質な記事と認識します。
もし網羅性が低ければ、あなたの記事にたどり着けたとしても、再検索されてしまいます。
このように再検索されないほど、網羅性が高い記事は良しとされていますが、実はこの網羅性の高い記事にも欠点があります。
記事の中身が、どうしても情報が広くなりすぎて深掘りが不足する可能性があるのです。
検索キーワードがロングテールワードに近づくほど、検索ボリュームは減ってしまいますが、その分ユーザーのニーズが明確になります。
そのため、その情報だけに絞って深掘りした情報を届けたほうが、読者の満足度が高くなります。
検索ボリュームが多くなると、網羅性の高い記事を書くのが難しくなるので、
- 検索キーワード
- 検索ボリューム
- 記事の網羅性の深度
のバランスを考えなければいけません。
独自性があり、他のサイトにはない情報や視点を提供していること
最近のGoogleは、独自性のあるコンテンツを評価する傾向があります。
ちなみに、Googleは表向きには「独自性のあるコンテンツと網羅性のあるコンテンツの両方があるコンテンツを評価する」と述べています。
独自性のあるコンテンツとは、
- 他のサイトやメディアで公開されていないコンテンツ
- 新しい視点や切り口で書かれたコンテンツ
- 独自の調査や研究に基づいたコンテンツ
- 著者の経験や知識に基づいたコンテンツ
というコンテンツです。
記事を作っている人間からすると、検索順位の上位を目指すために、どうしても上位表示されているコンテンツに近い情報になる傾向があります。
そうすると、同じようなコンテンツばかりが上位表示されてしまい、検索を利用しているユーザーは、「この情報、さっきも見たな」ということになり、Googleの検索結果に対しての満足度が下がってしまいます。
ユーザーは、同じような情報を繰り返し見たくありません。
そのためにも、独自性のあるコンテンツを提供することで、Googleも読者も満足度が上がるので、記事の質が高いと評価してくれるのです。
読者満足度の向上により、リピーターの可能性が高まる
量よりも質を重視した場合に生じる2つ目のポイントが「読者の満足度が上がりリピーターになる可能性がある」というものです。
SNSで自分にとって有益な情報が流れてきた時に、
- ありがたい情報を発信している人
- 面白い情報を発信している人
- もう1回見たいと思わせる人
はフォローや保存したりして、何度もチェックしていないでしょうか?
これと同様の感覚で、ブログもリピートして見られるようになります。
新しい記事が公開されると、すぐにチェックされるようになると、リピーターやファンが付いた証拠です。
質の高い記事は読者をリピーターにする力を持っているのです。
個々の記事の満足度が高まるが、ブログ全体の満足度は必ずしも高くならない
量よりも質を重視した場合に起こる3つ目の影響は、やや否定的なものです。
ブログに入ってくるきっかけとなった記事は、質が高く満足しました。
SNSでも言えることですが、高い満足度を得られた場合、「この人の他のコンテンツも気になる。見てみたい」という欲求が湧き上がります。
しかし、ブログ全体を見ると、他のブログと比べて、記事数が少ないため、満足度が上がりきらないという状態が起きてしまう可能性があります。
その理由は、「1本の記事を制作するのに時間がかかる」に続きます。
1本の記事を制作するのに時間がかかる
質の高い記事を作ろうとした場合には、どうしても、1本の記事を作り上げるまでに時間を要してしまいます。
「時間の使い方を工夫すること」で11の工程があることを説明しました。
しかし、質の高い記事を作る中で、
- 新たな工程が増える
- 下準備(記事に書く情報に偽りがないか、裏付け調査する/データの分析する)に時間を要してしまう
- 書く情報量が増える
- 「60%で公開する」ルールから「80%の完成度で公開する」ルールに変更せざるを得ない
このような工程の追加と深化により、1本の記事を完成させるためにかかる時間が増えています。
そうすると、更新頻度が下がってしまうのです。
-
ブログの更新頻度がSEOに与える効果とは?
個人でブログ運営する場合には、記事の量産というのがどうしても難しくなってしまうのです。
記事の質が上がっているか確認する方法
確認できる方法が4つあります。
- 検索エンジンで、狙ったキーワードで上位表示できるようになったか
- リピートの訪問率が上がってきているか
- SNSで取り上げられる数が多くなってきているか
- 過去に書いた記事を自分で確認する
4つ目の「過去に書いた記事を自分で確認する」は、過去に書いた記事をチェックして、直すべき部分が見つかれば、それは成長の証です。
逆に、過去に書いた記事でも、うまく書けていると思えれば、これ以上成長ができないレベルMAXの状態なのか、成長していないかのどちらかです。
質が上がっているかどうかを、自分で確認する時にチェックすべき項目は以下の通りです。
- 記事の目的やターゲットが間違っていないか
- ユーザーが求めていることを提供できているか
- 誤字脱字や文法ミスがないか
- 文章がわかりやすく、読みやすいか
- 情報量が適切か
- 独自性やオリジナリティがある情報を提供できているか
記事の質を上げるには、リライトが大事
雑誌や新聞のような紙媒体は、印刷されれば情報の修正や更新が不可能です。
したがって、情報の正確性や誤植の有無を確認するために、厳しいチェックが行われます。
一方で、ブログのようなWeb媒体は、いつでも更新・修正ができてしまいます。
先述の通り、ブログの場合、60%の完成度で公開し、その後に記事の品質向上を図る手法があります。
ブログは絶えず新たな情報を提供し、正確な情報を保持しなければなりません。
誤った情報を提供すると、読者からだけでなく検索エンジンからも遠ざけられてしまいます。
質を上げ続けるためには、リライトは重要な作業なのです。
-
ブログの効果的なリライトのやり方講座【ブクマ推奨】
量と質では、どちらのほうが稼げるのか?
本記事をここまで読んでくださっているあなたの中に疑問があるはずです。
それは「ブログでの収益を追求するにあたり、記事の量と質、どちらが重要なのか」という問題です。
この答えは「質」です。
質が低い記事は、Googleにインデックスしてもらえないし、SNSでの拡散も望めません。
広告を出さない限り、アクセス数は増えないのです。
アクセスがないと、残念ながら収益も見込めません。
それに対して、質の高い記事は、仮にGoogleの評価が得られなくても、SNS上で評価されれば、自然と拡散される可能性があります。
拡散されれば、アクセス数が増え、それによって収益を得られるでしょう。
記事の量が少ないので、その記事だけしか稼げないかもしれませんが、あなたのブログの稼ぎ頭になるかもしれません。
》ブログのアクセス数0(ゼロ)から脱却!6つの解決策で切り抜けろ!
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ブログのアクセス数0(ゼロ)から脱却!6つの解決策で切り抜けろ!
質の高い記事を作る上で大事なことは何か?
人それぞれ異なる意見が出てくると思います。
僕は、質の高い記事が作れるかの成否は、「記事構成で決まる」と思っています。
記事構成が失敗(良い記事構成が作れない)してしまえば、お宝キーワードを見つけられたとしても、全てが無駄になってしまいます。
僕は記事構成の重要さを理解しているつもりではあるので、1本の記事構成を考えるだけでも、半日も要してしまうことがあります。
その分、記事構成が完璧にできれば、執筆作業はスムーズに進みます。
質の高い記事を生み出すためには、記事の骨格となる記事構成を作るのに、脳をフル回転させましょう。
質の高い記事を書くには多くの文字数が必要か?
最初にお伝えしますが、質の高い記事を書くには必ずしも多くの文字数が必要なわけではありません。
ただ、Googleに限った話をしてしまうと、現在のアルゴリズムは「網羅性」と「独自性」の2つを重視しています。
独自性だけを重視したアルゴリズムであれば、おそらく、文字数が少なくても上位表示できる可能性があります。
しかし、網羅性を高めるには、現在上位表示できているページよりも、コンテンツを充実させなければ、まずそのページに追いつくことすらできません。
上位表示している記事の文字数が3,000文字であれば、あなたの記事はもしかしたら4,000文字で十分かもしれません。
しかし、上位表示されている競合の記事が軒並み10,000文字を超えているのでしたら、あなたの記事も、10,000文字以上にしなければ、勝つためのスタートラインに立てません。
そうすると、今度はあなたの記事の文字数を見た、上位表示されてた記事がリライトして15,000文字にしてきたら、次はあなたは20,000文字に…。
このような循環が起こってしまっています。
- それは、Googleを使っているユーザーにとって良いことなのだろうか?
- 単に文章を太らせる(冗長表現)ことを推奨させている可能性があるのでは?
という疑問に行きついてしまいます。
おそらくGoogleもこの問題を認識しているはずですので、独自性を評価するアルゴリズムに将来的には変わっていくのだろうと思っています。
まとめますと、Googleは、
- 現在のアルゴリズムだと、網羅性と独自性を求めているので、自ずと文字数が多くなる記事が評価されやすい
- 未来のアルゴリズムは、僕の個人的な見解にはなってしまうが、独自性を重視したアルゴリズムに変わっていく
と思いますので、その場合には決して文字数が多ければ、上位表示できるという状態ではなくなると思います。
一方、SEOでのアクセス数の獲得は考えておらず、SNSでのアクセス数だけ考えているということであれば、文字数は気にする必要はありません。
その代わり、圧倒的に、質の高い記事を求められるので、今以上に記事構成を熟考しなければいけません。
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成功するブログの記事の文字数はこれだ!【文字数の目安が知りたい人へ】
まとめ:ブログで成功するには量よりも質?質よりも量?【問題解決します】
本記事を簡単にまとめると…
本記事のまとめ
質よりも量を重視した場合に起こること
- Googleに評価されない
- ブランディングの毀損(きそん)
- 読者の満足度が上がらない
- 頑張った分と結果が伴わない
- 初心者ブロガーであれば、まずは質よりも量のほうが大事
- ブログの充実度が上がる
「場数を踏む」ことで得られること
- 記事の適切な構成や書き方を習得する
- SEOに配慮した記事の執筆方法を習得する
- 読者の悩みや課題を理解できるようになる
記事量を確保するためにやるべきこと
- 記事の完成度は60%で公開する
- ネタを多くストックしておく
- 時間の使い方を工夫する
- AIを有効活用する
- 作業量の合理化
- 記事のテンプレートを用意しておく
- 記事を書くという習慣をつける
量よりも質を重視した場合に起こること
- SEOの評価向上により、多くのアクセスを獲得できる
- 読者満足度の向上により、リピーターの可能性が高まる
- 個々の記事の満足度が高まるが、ブログ全体の満足度は必ずしも高くならない
- 1本の記事を制作するのに時間がかかる
記事の質が上がっているか確認する方法
- 検索エンジンで、狙ったキーワードで上位表示できるようになったか
- リピートの訪問率が上がってきているか
- SNSで取り上げられる数が多くなってきているか
- 過去に書いた記事を自分で確認する
量と質どっちもです。
厳しい言い方になってしまいますが、「悩んでいる暇があれば、すぐに新しい記事を書き始め、質の高い記事を1本でも多く書きましょう」というのが、僕からの答えでありアドバイスとなります。
質の高い記事が量産されれば、あなたのブログは知名度を上げ、収益を生み出す可能性が高くなります。
質の高い記事を量産するのには、どうすればいいのか?
本記事を読んで、あなたの中で足りなかった部分、直すべき部分が見つかったと思います。
改善すべきポイントが見つかれば、今からでも修正を始め、質の高い記事を量産しましょう。